2-17 彷徨う凶星 其之一
喉笛を切り裂く。
頸椎を圧し折る。
心臓を抉り抜き、眼球に指を突き刺し脳髄を掻き回す。
そうして最後の一人を仕留め終えた所で、男は疲労の籠った息を吐いた。
両手に残る殺害の余韻を拭い取り、ぐるりと周囲を見回す。部屋の中には幾つもの屍が折り重なるように倒れていた。
彼らは皆、敵対する商会の構成員達である。何れも激しい暴力に晒されており、原型を留めている者は皆無だった。凄惨を極めた光景は、常人が目の当たりにすれば卒倒しても可笑しくないだろう。
しかしその中心に佇みながら、男の心は凪のように静かだった。
彼が殺戮に手を染めるのはこれが初めてではない。今までも幾度となく、主が命じるまま他者の命を奪ってきた。鼻を刺す血と臓物の匂いにも、今さら何の感慨も湧きはしない。
無論、一般的な倫理観からすれば外道の所業だと自覚している。いつか相応の報いを受けて、煉獄に落ちることも承知の上だ。
それでも男はこの生き方を貫くのだと決めていた。
放浪の中で腐るだけだった自分を拾い、居場所を与えてくれたのは今の主である。その恩義に報いるためならば、命を捧げても惜しくはない。
だからこんな醜悪な街でも立っていられる。どんな汚濁も被ってみせる。……されど。
「ああ……」
呼吸を求めて仰ぐように、男は窓の外を仰ぎ見た。冴え冴えと輝く月を、建物の影が無粋にも切り取っている。
この狭苦しい空を眺める度に、去来する想いがあった。どうしようもなく胸を掻き毟る、渇きにも似た切実な願いが。
「■■たい――」
深い情念を宿した呟きが、虚空に染み入るように溶けていく。
それは彼に福音が下るほんの少し前、どこか物寂しい風が吹く夜の出来事だった。
◇◇◇
眩しい日差しに目を覚ます。
途端ずきりと米神に走る痛みに、ロイ・ルベリウスは思い切り顔を顰めた。
寝転んだまま視線を横に移すと、テーブルの上に幾つもの酒瓶が転がっている。明け方近くまで飲み明かした挙句、いつの間にか寝入ってしまったらしい。
共に杯を傾けていた筈の仲間たちの姿も既にない。彼らも今頃は自室で呑気にいびきを掻いているのだろう。
「水……水ぅ……」
何とも情けない声を上げながら、ロイは横たわっていたソファから転がり落ちた。
部屋に備え付けられた冷蔵庫の元まで這い寄り、水差しを取り出す。ひんやりとした清涼な喉越しに、胸のむかつきが少しばかり薄れた気がした。
「あ”ーったく、俺も歳を取ったもんだなァ……」
昔は連日連夜で酒宴に興じても体調を崩すことなどなかったものだが、全く時の流れは無情である。
水差しを持ったまま、ロイは窓際へと近づく。硝子の壁を隔てた先には、玩具箱めいたマルクトの街並みが広がっていた。
これでもかと敷き詰められた無数の建物に、その合間を絶えず血流のごとく行き交う人の群れ。俯瞰して見ると、その混沌ぶりがより際立つようだった。
マルクト屈指の高級ホテル『カーネリアン』、その特等室からの眺望である。
「そういえばマリアンの奴、昨夜はやけに上機嫌だったな。はしゃぎすぎてやらかさなきゃ良いんだがね……」
我が娘は自由奔放というか、今一何をしでかすか分からない所がある。もっとも彼女とて既に成人を迎えているのだし、その振る舞いにとやかく口出しする気はないのだが。
物思いもそこそこに、ロイはカーテンを締め切った。雲一つない青天は実に清々しいが、絶賛二日酔い中の頭には眩しすぎる。
水差しをテーブルに置いて、再びソファへと身を投げ出す。柔らかな感触に沈みつつ、正午まで眠ろうと瞼を閉じた。
この自堕落極まりない姿を見て、一体誰が想像できるだろう。彼こそが都市の内外で名を馳せる傭兵団、『不凋の薔薇』の頭目であると。
「やっぱマリアンに任せちまったのは失敗だったかなぁ……?」
退屈に満ちた呟きが、思わず口から零れる。
今回引き受けた仕事については、マリアンに方針を一任していた。本人から強い要望があったことに加え、ロイも後進を育成する丁度良い機会と判断したのだ。
誤算だったのは、マリアンが想像以上に優秀だったという点だろう。結果としてロイが出張る機会は全く発生せず、今日に至るまで暇を持て余す羽目になったのであった。
もちろん娘の成長は親として素直に喜ばしい。ロイが老いた今、これからの団を率いていくのは他ならぬマリアンの役目なのだから。
しかし身勝手とは自覚しつつも、一傭兵としてはそろそろ鉄と硝煙の香りを味わいたい所ではあった。
「……あん?」
不意に、甲高い雑音が鳴る。部屋の隅を見やれば、電話が早く出ろとばかりに喚き散らしていた。発信元は間違いなく受付からだろう。
体調が体調なだけに、耳を塞いで無視を決め込んでみる。が、電話の主が諦める気配はない。
「ンだよ、うるせぇなあ」
観念してロイは起き上がった。鳴り続ける受話器を乱暴な手付きで掴み取り、耳元へと近づける。
「もしもし?」
『お休みの所申し訳ありません、ルベリウス様』
聞こえてきたのは、恐縮しきった男の声。電話の主の正体は、何とこのホテルの支配人だった。
意外な人物からの連絡に、ロイは苛立ちを忘れて目を瞬かせる。
「お前がかけてくるなんて珍しいじゃねぇか。急を要する話か?そうでないなら昼頃にまたかけ直して欲しいんだが」
『いえそれが、ルベリウス様に急ぎ取り次いで貰いたいとのお客様がお越しになっておりまして……』
「……客だぁ?」
ロイは胡乱げに眉を顰めた。
別に客が訪ねてくること自体は珍しくはない。マルクトに帰還してからも新たな依頼の相談を受ける機会は度々あった。
支配人が直接応対するのは稀だろうが、それなりの格を備えた人物が相手ということであれば頷けよう。
では何が気がかりかと問われれば、来訪の時機だった。
我が不肖の娘に預けた仕事は、大詰めを迎えんとしている真っ最中。そんな折に突然客がやって来るなど、些か都合が良すぎるだろう。
無論、単なる杞憂かもしれない。しかしロイの勘が、どうにも作為的なものを感じ取っていた。
『やあ、久しぶりだね。ルベリウス君』
その時耳に滑り込んできた声に、ロイは頬を引き攣らせた。
脳裏に思い浮かぶのは、胡散臭さを極めたような老紳士の顔。そして散々苦渋を舐めさせられた駆け出しの頃の記憶。
すぐにでも電話を打ち切りたい衝動を必死に堪え、ロイは言葉を絞り出した。
「……よう、ガスコインの旦那。あんた程の男が俺みたいな人でなしに一体何の用だ?」
ヴィクター・ガスコイン。大陸屈指の賭博場の元締めにして、マルクトの裏社会に秩序を敷く結社の総帥。
熟練の傭兵たるロイをして、格別の警戒を必要とする人物だった。
『そう怖い声を出さないでくれたまえよ。連絡も寄こさず訪問したのは私も悪いとは思っているんだ。でもこちらも悠長にしていられない事情があってだねェ……』
「とっとと用件を言え、さもなきゃ帰れ」
御託を並べ始めたヴィクターをロイは冷淡に制する。
この老人に会話の主導権を渡してはならない。過去の経験則に基づく対応である。
受話器の向こう側で、ヴィクターは嘆息したようだった。きっと芝居がかった仕草で「やれやれ」と大仰に肩を竦めているに違いない。
『では単刀直入に言わせて貰おう。取引をしに来たんだ』
「……あんたのことだ、どうせロクな話じゃねぇんだろ。お引き取り願うぜ」
『おっと、取り付く島もない。でも聞いて損はないと思うんだけどねェ。何しろ君達が進めている仕事に関わる話なのだから』
「…………」
沈黙は一分近くにも及んだ。
悩みに悩んだ結果、ロイは支配人にヴィクターを通すよう伝えると、うんざりした顔で受話器を置くのであった。
◇◇◇
空いた酒瓶を目の届かない場所にまとめて放り、叩き起こした団員たちを警備として各所に配置する。
そうして客人を迎えるための体裁を整えたところで、見計らったように部屋の扉がノックされた。
「やあやあルベリウス君、改めて久しぶりだねェ。半年ぶりくらいになるのかな?」
などと能天気な挨拶を伴いながら、ヴィクターが堂々と入ってくる。
驚くべきことに単独での訪問だった。自身の立場を顧みぬ大胆な行動に、流石のロイも面食らう。
「おいおい旦那、護衛も付けずに乗り込んでくるたぁ、流石に無防備が過ぎるんじゃねぇの。自殺願望があるようには見えなかったが」
「ははは我ながら全く同感だね。ここに辿り着くまでの間、いつ刺客に襲われるかとずっとびくびくしていたよ」
呆れ交じりのロイの皮肉に、ヴィクターはお道化たように笑う。嘘か誠か、のらりくらりと本心を掴ませない態度は、最後に会った時から何も変わっていない。
一先ず対面のソファに腰を下ろすよう目線で促す。するとヴィクターは着席するなり、好奇に満ちた目で部屋中を眺め渡した。
「それにしても中々贅沢な暮らしを送っているみたいじゃないか。フロアを丸々貸切ってるんだって?」
「ああ……まあ、そこは出資者特権って奴だよ」
世間一般には知られていないが、このホテルは元々『不凋の薔薇』の運営資金を調達するためにロイが開業したものだ。
経営についてはマルクトを空けることが多い彼に代わり、支配人が全て取り仕切ってくれている。一方で設備の維持等にかかる諸々の経費はロイが賄っており、こうして特等室をフロアごと借りる程度の役得は許されていた。しかし。
「あんただってこの位やろうと思えばすぐにでもできるだろ。俺とは財布の厚さが違ぇんだから」
何しろヴィクターは大陸でも指折りの賭博場の主である。日々懐に流れ込む金額は、ロイなどとは比較にもならないだろう。
ところがヴィクターは苦笑交じりに首を横に振った。
「いやあ、これでも出費の絶えない身でねェ。つい先月も高い買い物をしたばかりなんだ」
「……そりゃ先月偉く活躍したっていう新入りのことかい?」
「さて、それはご想像にお任せしよう」
意味深な笑みを浮かべるヴィクター。ここで更に追及したところで、煙に巻かれるのが関の山だろう。なのでロイは愛用の葉巻を取り出しながら、すぐに本題に移った。
「で、取引がしたいんだったな?受けるかどうかは分からんが、話だけは聞いてやるよ」
「感謝しよう。では最初に、こちらからの要求を示しておこうかな」
まるで友人にちょっとした頼みごとをするような気軽さで、ヴィクターは言った。
「今の依頼主から私に鞍替えしないかね?」
「……」
団員の誰かが息を呑む気配がした。
しかしそれを誰が咎められよう。ヴィクターが口にしたのは、傭兵にとっての禁忌に触れる内容だったのだから。
「何のことだか分からねぇな。依頼主ってのが誰を指しているのかもさっぱりだし、あんたと対立した記憶もない」
「おやそうかね?では言い回しを変えよう。当面の間、私に雇われたまえ」
素知らぬ顔で嘯くも、ヴィクターは間を置かず切り返してくる。眼鏡の奥に光る瞳は、誤魔化しても無駄だと告げているようだった。
彼がホテルを訪れた時点から薄々察してはいたが、こちらの事情は概ね把握済みと考えて良さそうだ。
だからと言って、素直に要求に従うのは面白くない。しばしの思考の後、ロイは吐き出す紫煙に言葉を乗せた。
「仮に……そう、仮の話だ。俺達が現在誰かに雇われていて、『アンブラ』と敵対的な行動をとっていたとしよう。その場合、あんたは俺達に依頼主を裏切れと、そう求めてることになるよなァ」
室内に漂う空気が急速に張り詰める。穏やかな語り口ながら、ロイの眼光は獲物を狙う獣じみた鋭さを帯びていた。
「ガスコインの爺さんよ、賢いあんたなら当然知ってるよな?傭兵稼業において一番大切なものは何なのか」
「信用だね。それが無ければ君達は有象無象のならず者へと成り下がる」
「ああ、そうだ。だから俺達にとって依頼主との契約は絶対。それを反故にすることは傭兵としての誇りを――言っちまえば魂を捨てることを意味する」
座したまま軽く身を乗り出して、葉巻を灰皿へ押し付けた。
淡く立ち昇る煙越しに、薄笑いを浮かべるヴィクターと視線が合う。その退路を断つように、ロイは歴戦の傭兵の風格を以て問い質した。
「なあ……つまりあんた、俺達に魂を売れってのかい?」
「うん、その通りだよ」
返答には寸毫の迷いもなかった。殺気立つロイが馬鹿らしく思える程に、ヴィクターは自身の要求が道理を外れていることを平然と認めたのだ。
「勘違いしないでくれたまえよ?私とて傭兵の矜持は充分理解しているとも。だから今回は大義名分を用意してあげようと思ってね」
「ああ……?」
首を傾げるロイの前に、ヴィクターはある物を差し出した。特有の絵柄が施された札の束……どこからどう見てもトランプでる。
「一つ、これを使って勝負をしようじゃないか」
にやりとヴィクターが挑発するように頬を吊り上げる。
「負けた方が勝った方の要求を呑む、という定番のやつだよ。ああもちろん私から持ち掛けた勝負だからね、ゲームの内容は君が決めてくれて良い」
「話にならねぇな」
馬鹿馬鹿しいとばかりにロイはヴィクターの提案を突っ撥ねた。
「万が一……いや億が一、俺があんたに敗北しようもんなら、裏切りの汚名を団に被せることになる。勝負に乗って欲しいなら、そのリスクを上回るだけの対価を用意するこったな」
「私の身分を忘れたのかね?当然、君にとっても悪くない景品を用意しているとも」
そしてヴィクターはあっけらかんと、何の気負いもなく宣言した。
「君が勝ったら、賭博場をあげよう」
その発言の意味を理解するのに、ロイは一拍の遅れを要した。
「……本気か?」
懐疑の言葉が知らず口を突いて出る。
ロイとて伊達にヴィクターと長年付き合って来た訳ではない。『カジノ・アヴァリティア』が彼にとっての要であることをよく知っている。
ヴィクターが自らの願いを果たすため、心血を注いで築き上げた強固な柱。それを対価として差し出すなど、正気の沙汰とは思えなかった。
しかし動揺するロイとは対照的に、ヴィクターはいつも通りの飄々とした調子で頷く。
「冗談でこんなことは言わないよ。ああ、もしかして勝った後に私が邪魔になるんじゃないかと危惧している?ならついでに殺してくれても構わないよ。それで不足と言うなら……ふむ、私が持っている企業も幾つか見繕おうか」
「……仮にあんたを始末したとして、あんたの部下が報復しに来ない保証はあるのかよ」
「ないね。そういう組織を作った。どうしても心配だと言うなら、彼ら全員に『誓約』でも施そう」
『誓約』とは魔術によって結ばれる特殊な戒めのことだ。その拘束力は絶大で、一度破ろうものなら違反者の命を蝕む猛毒へと転じる。
それを引け合いに出したということは、確固たる根拠があっての言なのだろう。だが。
「解せねぇな。どうしてそこまで俺達を味方につけようとする?」
「おや、君なら分かってくれると思っていたがね」
ロイが疑問を呈すると、ヴィクターは再び即答した。
「私の行動原理は今も昔もただ一つ。我らが愛しき商人の都を守り、維持する。そのためなら何を支払っても惜しくはないし、手段だって選ばないよ」
「……」
ロイは絶句した。ヴィクターの発言に驚いたのではない、己の不明を恥じたのだ。どうして忘れていたのだろう。
ただ一念を貫くために時に他者の誇りを踏み躙り、時に自らの身命をも何食わぬ顔で使い潰す。その狂的なまでの意志こそがヴィクター・ガスコインの最大の武器であり、この魔都に巣食う魑魅魍魎を畏れさせる所以だった。
と、呆然とするロイの反応が意外だったのか、ヴィクターが怪訝そうに訊ねてくる。
「ふーむ、なんだかノリが悪いね?私の知る君であれば、喜び勇んで食いついてくると思ったのだが」
「……どれだけ昔のことを言ってやがる。こちとらでかい娘がいるおっさんだぜ?いつまでもやんちゃ出来るかよ」
憮然と言い返しながら、ロイは思案する。
確かにヴィクターが提示した条件は魅力的だ。傭兵稼業はとにかく金がかかるので、安定した財源が多いに越したことはない。
流石に他の企業まで手に入れても持て余すのは目に見えているので、頂戴するなら賭博場だけに絞るべきだろう。それだけでも十分以上の増益が見込める筈だ。
(ただ、よりにもよって相手はこの爺なんだよなァ……)
そうと理解していながらも、どこか乗り切れない自分がいた。
ロイの視線は無意識に自身の右足へと落ちる。正確には膝から脛の辺り。そこには過去に負った深い、深い傷跡が刻まれている。
酷い乱戦の時だった。ロイと刺し違えるように放たれた敵の魔術が右足に直撃したのだ。その後拠点で治療を受けたものの、処置が遅れたせいで完治には至らず、後遺症を患うこととなった。
お陰で第一線を退く憂き目に遭ったが、傭兵を続けていれば珍しくない話である。寧ろ戦場を俯瞰する機会が増えた分、部隊の指揮に磨きがかかった位だ。
しかし、だからこそと言うべきか。
視野が広まったゆえに、若い頃のような無鉄砲さは鳴りを潜めてしまった。
例え机上の遊戯であろうと互いに賭けるものは命と等価。何より相手が他ならぬヴィクターとなれば、どんな罠が張られているか分からない。
自身の勝率と敗北による損失。その二つを秤にかける理性が、ロイの闘争心を押し留めていた。
すると、そんなこちらの内心を見透かしたように、ヴィクターが嘆息する。
「やれやれ、歳を食うのも考え物だね。なら背中を押してあげようじゃないか」
そして小馬鹿にするような口調で言い放った。
彼だからこそ口にできる余りに安っぽく、されど燻る戦士の魂に火を点ける、とっておきの殺し文句を。
「昔のように、私手ずから闘ってやると言っているんだ。怯えてないでかかってきたまえよ、青二才」
「……吠えたな。ならお望み通りケツの毛まで毟ってやるよ、老いぼれ」
テーブルを隔てて、ロイとヴィクターは冷たく睨み合う。
マルクト全体を巻き込む狂騒の一日、その戦端はかくして開かれるのであった。
本章の山場に突入です。
今後とも拙作にお付き合い頂けますと幸いです。




