表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特異(得意)なバスケで異世界攻略   作者: ゆうきちざいもん
14/26

特異(得意)なバスケで異世界攻略 第14話

なんとか週間5話投稿できました。

これからも応援よろしくお願いいたします。

それと評価やブクマしていただけるとモチベーションになります。

そちらの方もよろしくお願いいたします。

 ドンガさんの商会に着いた俺はドンガさんを呼んでもらおうとしたが、あいにく不在だった。しかし先日お茶を出してくれた綺麗なお姉さんは俺の事を覚えていてくれたらしく、お金に糸目は付けない事と、事の詳細を説明し、デート用の服のコーディネートとおススメの宿を教えて貰った。宿はお姉さんが行ってみたい憧れの場所らしく帰りに『君に誘われたら私も行っちゃうかも』と耳元で呟かれた。

(何か異世界に来てからモテモテだなぁ。向こうに帰る前に色々楽しもう♪でもミリカは本気で好きになったから真剣に付き合わないとな。)と思いながら待ち合わせまでの時間で宿の予約をしにいった。


 辺りも暗くなってきた頃、ミリカが待ち合わせ場所にやって来た。

『ロウさん、お待たせしましたっ』

はあはあと息を切らしている所を見ると走ってきたみたいだ。

「ミリカはギルドの仕事があるのだから遅れても構わないのに。次からはゆっくりおいで。」と俺が言うとすぐに『だって早く会いたかったから』とミリカ。ほんとに可愛すぎる。俺はこの時、全てを打ち明ける事を決心した。


 それから予約していた宿の前に着くと、ミリカは両手を胸に当てながら『ここでディナーを食べるの夢だったんです♪』と今にも小躍りしそうな勢いで喜んでくれた。

ちなみに宿泊代金はディナー付きで300,000G(ガル)。現代日本だとそこそこのホテルでのスイート料金と同じ位だ。俺の本気度を分かってほしい。


 楽しい会話で食事もほぼほぼ終わり、食後のワインを飲みながら俺はミリカに打ち明ける事にした。まず俺の気持ちを知ってもらいたかったので、

「ミリカ。今から俺の秘密を打ち明けようと思う。多分信じられない事ばかりだと思うけど、最後まで聴いて欲しいんだ。少し重い話になるけど大丈夫か?」と聞くと『はい。』と真剣な顔で返事をしてくれた。

「まだ知り合ってばかりでこんな事を言うとビックリするかも知れないが、俺はこの世界の人間じゃないんだ。こことは全然違う世界から勇者召喚に巻き込まれ転移させられたんだ。他の勇者の事は現在どうなっているか分からないが、その召喚された勇者達が魔王とやらを倒したら、巻き込まれた俺は元の世界に戻れるらしい。ここに召喚される前にミューズという女神に直接教えて貰ったので間違いは無いと思う。俺の異常な強さやスキルもその女神に貰ったんだ。だから俺はいついなくなるか分からないって事になる。初めこの世界に来た時は、いずれ帰れるからそれまで楽しめるだけ楽しもうという気楽な考えだったんだ。」


 そこで俺はワインに口を付け、ひと呼吸を置く。ミリカは真剣な顔で黙って俺を見つめている。


 俺は再び話し始めた。


「でもその気楽な考えは変わってしまったんだ。ミリカ。君に出会ったからなんだ。初めて君の笑顔を見た瞬間に俺は君の事しか考えられなくなった。一目惚れしたんだ。好きだ。ミリカ。」その時ミリカも何か言おうとしていたが、俺は続けざまに

「自分で言うのも何だが、ミリカも多少なりとも好意を持ってくれているのは感じているんだ。だから出会ったばかりの君に全てを打ち明けようと決めたんだ。もしかしてサヨナラも言えずにこの世界から消えてしまうかもしれない。それが明日かもしれないし、何十年も先になるかもしれない。でもミリカの事が好きになってしまったんだ。我が儘なのは分かってる。でもミリカ、君にこれからもずっと一緒に居て欲しいんだ。」


俺はミリカの目を見ながら返事を待つ。

ミリカの目は潤んでいる。

ほんの数秒が長く感じる。。。


『ロウさん。ありがとうございます。私もあなたを見た瞬間に全身に電気が走ったように感じました。私もロウさんに一目惚れをしました。理由は分かりません。この人が運命の人だと感じたんです。確かに今聞いた話はまだ信じられないし、いなくなるなんて信じたくもありません。でも、いつロウさんがいなくなっても後悔しないように貴方といる時間を楽しもうと思います。私もロウさんの事が大好きです。そばに居させて下さい。』


俺はミリカの手を取りそっとキスをした。

そこからはお互いに見つめ合いながら残りのワインを飲み干し、予約していた部屋に上がり、二人で朝まで過ごした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ