第二部 一章 ルビーの婚約者
世界はそう簡単にハーレム勇者を許すことが無い。
この事実が目の前にあった。
いわゆる「ダブルデート」である。
「すまないね。要一よ。」
ルビーの婚約者である『アイク』が詫びる。
アイク・ラスタ・ウィズガルド
15歳♂。ルビーの婚約者だがルビー当人はショックで忘れていた。
ちなみに「ウィズガルド」は魔法で発展した『魔法大国』である。
「僕は全然問題ない。むしろ誘ってくれて嬉しいぐらいだよ。」
「そうか友よ」「そうだ友人よ」
「「HAHAHAHAHA…」」
男性陣のテンションに女性陣はついていけなかった。
いや違う。あきれていた。
「「すっかり仲良し{だわ∥だね}…」」
「私たちも遊ぼっか」
「せっかく【アミュパークウィズ】に来たもんね。周回?しよ?」
【アミュパークウィズ】ウィズガルドの遊園地。入場料が高いが、一回の料金は安い
もちろん要一はクエストついでに寄っているだけである。
「アイク。機密性の高い話をしたい。」
「この僕もそう思っていたところだ。部屋は借りてある、移動しようじゃないか友よ。」
@@@ アミュパークウィズ会議室
ところでアミュパークウィズの会議室を借りれるのか。ウィズガルドの国営遊園地に王子の命であれば簡単である。
「自己紹介をもう一度しっかり行うか。アイクどうぞ。」
「アイク。アイク・ラスタ・ウィズガルド。15歳。第一王子だ。」
「ありがとう。僕は上里 要一。名前が『要一』。16歳。勇者らしい。」
「あざ。それで要一は僕と何を話したい?」
「人形魔法生命体について」
「……どこでそれを知った?」
「アンスール様の託宣」
「…最強の獄はここの地下にある。明日彼女に会わせる。いいな」
「わかった。それと、紙とペンを今持ってる?」
手紙ではないが読めれば日本人だからだ。
「一応ある。」
手渡しされた紙に『「秋葉原」←これをなんと読む』と書いた
「要一。どこの文字だい?」
「これは東方諸島語だ!」
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その後4人で宿に泊めてもらった。