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2019/9/8_0:53:17

作者: DOI

あのね、わたしはただ人を殺したかっただけなんだ


それは透き通るような大気の中で、私がわたしであるただ一つの拠り所だから


こきりと骨が軋む音、荒く吹きつけられる吐息


人差し指と親指の股を、あなたの肉に食い込ませる


そうすることで、わたしはあなたと交信できるから


分かり合う事ができるから


あなたは普段何を感じている? わたしにはわからない


今、あなたは恐怖を感じている わたしにはわかる


だって、それはかつてのわたしと同じだから


それは檻から解放される恐怖 それは新たな旅立ちへの歓喜


あなたはどこかへ行ってしまう


私もまた、気の向くままに歩む

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