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童話

さくらの きのしたで

作者: s_stein

こうえんに、いっぽんの おおきな さくらの きが ありました。


ピンクいろの はなが、たくさん たくさん さいています。


かぜにふかれて、ひらひらと はなびらが おちています。



おやおや、おはなみをしに どうぶつたちが あつまってきました。


うしさん です。


よくみると、あたまの うえに ねずみさんが います。


きのしたまで くると、ねずみさんが ぴょんと とびおりました。


「いちばーん!」


ねずみさんは、とくいそうに わらいました。



つぎは、とらさん です。


よくみると、せなかに うさぎさんが います。


きのしたまで くると、とらさんが こしを おろしました。


うさぎさんは、うしろに ころがりました。


「とらさん、あぶないよ!」


「ごめん ごめん」


とらさんは、わらいました。



りゅうさんと へびさんが やってきました。


りゅうさんは、どうぶつでは ありませんが、きょうは なかまに いれてもらいました。


そして、うまさん、ひつじさん、さるさん、いぬさんも やってきました。



おやおや、こんどは、いのししさんと ねこさんが、かけっこで やってきました。


「ねこなんかに まけないぞ!」


「いのししなんかに まけないぞ!」


どちらも はやい はやい。


でも、いのししさんが かちました。


ねこさんは、さくらの きの したに はいれません。



まだまだ きます。


すずめさん、ごりらさん、しまうまさん、たぬきさん。


みんな、さくらの きの したで、おはなみが したいのです。


でも、はいることが できません。



いのししさんが いいました。


「みんなを いれて あげようよ。すこしずつ すわっている ばしょを つめて あげないか?」


ねずみさんが いいました。


「そうだね。とらさん、もっと こっちにおいでよ。」


みんなが つめたので ばしょが あきました。


「わーい! ありがとう!」


ねこさん、すずめさん、ごりらさん、しまうまさん、たぬきさんは、きのしたに はいることが できました。



「みんなで いると たのしいね。」


だれかが いいました。


「うん、そうだね。」


みんなも いいました。


そんな みんなの あたまのうえに、さくらの はなびらが、ひらりと おちました。


きもちのよい かぜが ふいています。



さあ、どうぶつさんたちの たのしい おはなみの はじまり はじまり。

ねこさん、すずめさん、ごりらさん、しまうまさん、たぬきさんが、なぜ遅れたのか?


それは、「ね・す・ご・し・た」からです。(動物名の頭文字をよんでください。)


まあ、いのししさんも、きっと寝過ごしたのでしょうが。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 年号の代わる今、ぴったりのネタできましたね! ほのぼの、幸せで読んで温かくなりました。 ありがとうございました。
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