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ある異能者の備忘録  作者: 鷹沢綾乃
第六話 贄の巫女
169/345

第六話の登場人物紹介(一部人外あり)

学年等は、第六話終了時点のものです。



川本 万結花[かわもと まゆか] 身長158cm 8月4日生まれ

 “贄の巫女”という、百年に一人『神の嫁』になるために生まれてくる、強大な霊力を持つ女性。ただし、その霊力を自ら御することは出来ないし、強大な霊力を持つが故に、様々な霊や物の怪にも狙われることになってしまう。

 実は、本編ヒロインである。

 先天的な疾患で目が不自由だが、周囲の気配を感じることによって、ある程度様子がわかり、視覚障碍者によくみられる“敏感な聴力”により、家の中では杖はいらず、ほぼ普通に歩ける。さすがに外に出るときには白杖を持つが、よほど人の多いところに出向かない限り、補助的にしか使わない。

 気配と聴力を組み合わせ、よほど急な出来事でない限り察知出来る。

 厄介なことに、彼女に性的な興味を持ったものが手以外の場所に触れると、相手に霊力がのしかかり、相手の命運を押しつぶして肉体的、あるいは精神的な死に至らしめてしまい、彼女から触れても同じことになるため、人間と結婚することが出来ない運命(さだめ)を持つ。

 一人称は【あたし】。主人公に対する呼び方は(今のところは)【早見さん】。



川本 雅人[かわもと まさと] 身長169cm 1月22日生まれ

 橘花大学経済学部の三年生で、ヒロインである万結花の兄。

 結城探偵事務所に連絡を取ったことがきっかけで、晃と知り合う。もっとも、同じ大学に通っていることもあって、その姿だけは見知っていた。

 現在は、個人的に晃と連絡が取りやすいということで、川本家側での窓口になっている。

 本来なら同学年(晃は高二の時の事故により、ほぼ一年高校を休学している)であるため、彼から言い出してお互いの口調はタメである。

 家族全員霊感持ちの川本家では万結花の次に敏感で、さらには晃の弱った姿なども直接見ているため、その強力な力に驚きつつも、結構心配している。ただ、ミーハー丸出しの母と末の妹に対しては、頭が痛いと思っている。

 一人称は【おれ】。主人公に対する呼び方は【早見】。



川本 俊之/彩弓/舞花 [かわもと としゆき/あゆみ/まいか]

 ヒロイン万結花と、雅人の家族。

 父親の俊之は一般的なサラリーマンで、母親の彩弓はパートで働いている。末っ子の舞花は高校一年で、文化系のクラブに入っていて、その活動で時々帰宅が遅くなる。

 一家全員霊感持ちであるため、万結花に秘められたとんでもない力のことも、晃たちの活動も、割と素直に信じて納得してくれる物分かりの良さを持つ。

 舞花と彩弓は、イケメンな晃にまるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことがたびたびで、そのたびに雅人にツッコまれている。




  * * * * *




苅部 那美[かるべ なみ]

 かつて人々が“禍神”と呼んで恐れた神格の封印を解き、その身に宿らせた女性。

 どうしても叶えたい願いがあり、それを叶えられるのが禍神『虚影』だと信じているため、彼が力を取り戻すための手伝いを率先して行っている。

 禍神に『虚影』という名をつけたのも、彼女。ただし、『名付け』の危険性については、全く考えもしていない。

 ただ、そういう神に魅入られただけに、多少狂気の(ふち)に踏み込んでいる気配がある。

 神の力を宿して、少し増長していたところがあったが、晃に鼻っ柱をへし折られ、逆恨みに近い感情を抱いている。



禍神[まがつがみ]

 長年封印されていたが、那美に対して夢で啓示を与えて誘導し、封印を破らせたのち、彼女を依り代とする。

 那美の手によって『虚影』という名を与えられたが、神としての真名(まな)は別にある。神としての通り名が忘れ去られていたため、『名付け』を受け入れた(もちろん配下たちは、かつての通り名を知っている)。

 今のところは、長年にわたって忘れ去られていたため、神としての力が極限に近いところまで落ちているが、封印を解かれた配下の手により、力を徐々に取り戻しつつある。

 だが、彼が神として真の復活を遂げるためには、“贄の巫女”の膨大な霊力が必要であり、そのために巫女の動静を探り、頃合いを見て巫女に契約を迫るつもりでいる。



漸鬼/劉鬼/厳鬼[ざんき/りゅうき/げんき]

 禍神の配下の鬼。ちなみに、三体の鬼の特徴は以下。

 漸鬼は銀髪黒肌の二本角で錦の衣。

 劉鬼は金髪翠肌の二本角で紫の衣。

 厳鬼は黒髪蒼肌の一本角で墨の衣。

 リーダー格が漸鬼で、ただ一人封印を免れ、禍神を復活させるために動いていた。

 劉鬼と厳鬼は、封印を解かれて現代に甦った。

 漸鬼はどちらかといえば慎重、堅実なタイプで、劉鬼はその場で臨機応変に動くタイプ。厳鬼は典型的な直情径行タイプ。

 厳鬼に関しては、封印が解かれるや否や“贄の巫女”の元に行き、そこで晃の力によって深手を負い、左眼を失っている。

 ただ、全員に共通する弱点として、『現代の文明の利器』に(うと)い。ずっと活動してきた漸鬼でさえ、封じられるのを警戒して人間の世界にあまり近づいていなかったため、最近の急速なIT化についていけていない。


この次から、第七話の連載を開始します。

さて、タイトルどうしよう……(まだ決めていない泥縄な人)


新型コロナの再度の感染増加が起こっている状況ですが、皆様、手洗いと消毒を欠かさず、マスクをつけ、ソーシャル・ディスタンスを守り、感染しないよう注意しましょうね。


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