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ある異能者の備忘録  作者: 鷹沢綾乃
第五話 怨嗟の獣
137/345

今更ながらの登場人物紹介(一部人外あり)

本当に、今更ながらの登場人物紹介です。

第五話まで読了している方を対象にしているため、ネタバレ全開です。

いきなりここから読む方はおられないと思いますが、念のためここに注意書きとさせていただきます。

早見 晃[はやみ あきら] 身長179cm 5月8日生まれ

 本編主人公。現在、橘花大学法学部の二年生。

 中性的な絶世の美青年だが、美形すぎて周囲から浮き上がってしまった過去の経験から、本人は逆にそれがコンプレックスになってしまっている。

 高校二年生の時に交通事故に遭い、隻眼隻腕となるが、失った左眼と左腕の代わりに霊気の眼と腕を持っている。

 わけあって(第一話参照)後述の遼が同化しており、霊気の眼と腕は本来は遼のもの。実は『人にして人にあらざるもの』(後述のアカネに言わせれば「人の姿をした化け物」)である。

 数々の超常能力を秘めている“人外”だが、探偵事務所の他のメンバーにはまだ秘密にしている。

 普段からある程度超常の力が使えるが、意図的に遼の力を呼び込むことによって、完全に人間を凌駕する能力を発揮するようになる。

 ただし、タバコがほぼ“弱点”と呼べるほど苦手で、うっかりまともに煙を吸おうものなら、下手をすると呼吸困難になるほど咳が止まらなくなる。そのため、本人も普段から煙にさらされそうだと考えられるところに出向く際などには、必ず予防対策をしていくほどである。

 自分が“人にして人にあらざるもの”だという自覚があるせいか、人間より幽霊や妖怪などといった人外の存在のほうに意識が向きがち。

 甘いもの好きの、いわゆるスイーツ男子。

 一人称は【僕】。



遼[りょう] 身長???cm ?月?日生まれ

 晃に同化している幽霊。ちゃんとフルネームの設定はあるが、本編未発表。

 彼が同化しているせいで、晃は超常の力を身に付けてしまったと言える。とはいえ、彼が同化しなかったら、晃が今現在この世にいなかっただろうことも間違いないことなので、晃自身はすでに受け止めているが、遼のほうが時折グダグダすることがある。

 誰に対しても、割と丁寧な口調で話すことが多い晃が、完全なタメ口で話す相手。

 晃が気を失ったとき、場合によっては彼が表に出てくるときがある。

 二人の霊魂は不可分に結びつき、もはや引きはがすことは不可能で、無理に遼を除霊してしまえば、晃の命にかかわるほど。

 感性が“人外”のほうにずれがちな晃を、人間側に引っ張り戻すべくツッコミを入れるよき兄貴分。

 一人称は【俺】。主人公に対する呼び方は【晃】。



結城 孝弘[ゆうき たかひろ] 身長183cm 7月15日生まれ

 結城探偵事務所の所長。晃にとって、アルバイト先の上司に当たる人。

 〈過去透視(サイコメトリー)〉の能力をも持ち、元警察官ということもあり、人間相手の立ち回りや探索には力を発揮するが、悪霊相手の“立ち回り”となると実はメンバー中最弱。一応、本人もその自覚はある。

 それでも、いざというときは所長としての責任感を持ってメンバーを守る努力を欠かさない。

 一人称は【私】。主人公に対する呼び方は【早見くん】。



小田切 和海[おだぎり かずみ] 身長160cm 6月21日生まれ

 結城探偵事務所の所長秘書兼経理兼その他いろいろをしている女性。彼女のおかげで、探偵事務所はまともに回っているといっても過言ではない。

 霊能力としては、霊を憑依させてその意思を確認する“イタコ”的な力が強い。もちろん、霊視や探索も出来、除霊する力は所長の結城より強い。

 時に先走ったり、悪霊相手には少し頼りないところもある結城を叱咤激励[ツッコミともいう]しながら、共に頑張ってきた。

 今は、圧倒的な力を持つアルバイト所員の晃につい頼ってしまうのを反省しつつ、やはり頼ってしまうことの繰り返し。

 異性として、晃を意識し始めている。

 一人称は【わたし】。主人公に対する呼び方は【晃くん】。



西崎 法引[にしざき ほういん] 身長168cm 10月26日生まれ

 第三話より登場。

 街中の寺の住職。通称は“和尚さん”。「法引」は出家後の法名で、戸籍上の本名は別にあるが、本編未発表。

 晃が加わる前には、よく探偵事務所の探索をフォローしていた相当な力を持つ霊能者。通常の状態の晃を見て『人にして人にあらざるもの』だと一目(ひとめ)で見破った人物。

 霊能者としては相当強力な力量を持つ人物なのだが、それでも通常の晃が持つ力に及ばない(逆に言えば、それだけ晃の力が飛びぬけているともいえる)し、本人もそれを充分自覚している。

 晃の本性に気づいているため、晃の相談役になっている。

 一人称は【わたくし】。主人公に対する呼び方は【早見さん】。



笹丸[ささまる]

 第四話より登場。

 元々は憑き神の白狐。結城探偵事務所の所員である村上琢巳の一族の跡継ぎに、代々五百年以上憑いてきた。

 今は契約が破棄されたため、晃の元にいる。

 純粋な力量では晃のほうが圧倒的に上だが、晃が使うことの出来ない術や、豊富な知識を持ち、晃を支える存在となっている。

 普段は柴犬ほどの大きさで過ごしているが、本来は大型犬ほどの大きさであり、本物のキツネより稲荷神社に置かれている神使のキツネの像に近い姿である。

 念話で晃と会話しているが、笹丸から回路(チャンネル)を開けば、法引とも会話は可能。

 晃と遼の会話にツッコミを入れる存在でもある。

 一人称は【我】。主人公に対する呼び方は【晃殿】。



アカネ

 第五話より登場。

 人間に殺され、それを恨んで化け猫と化した(あやかし)。四百年あまり封じられていたが、偶然封印が壊れ、現代に甦った。

 笹丸によって『従属の術』をかけられ、晃に従属する。猫としての実年齢は一歳に満たない。

 人間に対するわだかまりは残ってはいるが、晃に対しては完全に心を許している。

 化け猫になった時に知恵もつき、人間とあまり変わらないくらい頭がよくなった。

 実体化すれば、纏う(オーラ)を除けば生きている猫とほとんど見分けがつかないほど自然な存在となるが、その気になれば体長五メートルを超えるほど巨大化出来る。

 瘴気を纏うことはもうないが、巨大化した時の鉤爪の威力は健在。

 晃の元に来て、現代の人間の食べ物の味にすっかりハマり、特に“スイーツ大好き”になったため、普通の食べ物そっちのけでスイーツをねだるようになった。

 晃との関係は、ほぼ『飼い主とペット』そのもの。

 一人称は【わたい】。主人公に対する呼び方は【あるじ様】。



* * * * * 



早見 正男/智子[はやみ まさお/ともこ]

 晃の両親。

 決して悪い親ではないのだが、父親はやや放任主義の傾向があり、母親は晃の事故がトラウマになって以来神経質になってしまい、すっかり過保護になった。

 子供のころから霊感が強かった晃に対し、両親揃ってそれを全く信じずに心療内科へ連れていったり、頭ごなしに否定したりしていたため、晃は両親に対してある種見切りをつけ、心に壁を作ってしまっているのだが、それに気づいていない。



結城 千佳子/恵理/裕史/浩史[ゆうき ちかこ/えり/ひろし/こうじ]

 結城の家族。

 妻の千佳子は、自宅一階を改装した店舗で、ハーブ関係の店を開いている。結城探偵事務所の建物は、千佳子のかつての実家である。子供たちは恵理が中学生、裕史と浩史は小学生で、家族の中では末っ子の浩史が一番霊感が強い。



村上 琢己[むらかみ たくみ]

 結城の親戚(彼の母親と結城がいとこ同士)で、それが縁で結城探偵事務所で働くことになった。

 本人に全く自覚はないが、その“血”には周囲の霊的な力をそぎ落とし、霊能力を弱らせる力がある。そのため、力の弱い霊などは、近づくことも出来ない。

 結城や和海は力をそぎ落とされていたが、晃はその力が飛び抜けているため、村上の力を軽々と突き破り、ほぼそのままの力を使えた。



村上 杏子/由香利[むらかみ きょうこ/ゆかり]

 村上の母親と妹。父親は未登場。

 杏子と結城がいとこ同士で、力関係で言えば杏子のほうが上。妹の由香利は子供の頃はかなりの霊感があったが、今はその力も薄れ気味。本人はもう少し強い霊感が欲しいと思っているが、晃に(たしな)められた。



高橋 栄美子[たかはし えみこ]

 結城探偵事務所で働く主婦。初めはパートの電話番だったが、自分から興味を持って学校に通い、探偵になった。

 本人に自覚はないが、上手く波長が合うと“視え”てしまう人。ただ、そちら関係の人員を増やすつもりがない結城や和海は、それを知っていて黙っている。



西崎 昭憲[にしざき あきのり]

 法引の長男で、法名は「寿栄(じゅえい)」。本山での修行を終え、実家である寺に戻ってきていた。

 ある程度の霊能力を持ってはいるが、父である法引の実力にはやはり及ばない。

 笹丸の存在に気づき、憑き神の白狐を友人としている晃に興味を持っている?



西崎 登紀子[にしざき ときこ]

 法引の妻。夫ともに寺を切り盛りする。あと長女もいるが、未登場。


この次の更新から、第六話を始めます。

この先の話は、一応一話完結となっていますが、ストーリー自体は直接つながっていきます。

今までほどには、きれいにお話が着地しないことになると思いますが、ストーリーの拙さにはどうか目をつぶってくださるよう、お願いします。


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