宿屋の主人とアルコール
時間が少し空いたので投稿。短いですけどね・・・・
サブタイ、意味わかる人どれくらいいるんだろう・・・結構皆知ってたりして。
π月Ω日 は、晴れだってー!?
今日は散歩中にフィズさんと出会った。「おはようございます!」と挨拶をすると、すぐに歩き出した。いやだってほら、僕みたいな雑魚がフィズさんのような猛者と話すとか烏滸がましいじゃん。それになんか緊張しちゃうし。だからさっさとその場を離れるつもりだったのだけれど、「おーいストップですハクローさーーん!!」と制止の声がかかったため、大人しくフィズさんの方を向いた。なんという諦めの良さ。僕の精神年齢が高過ぎてやばい。フィズさんは僕が会話をする気になったのを確認すると、輝くような笑顔になった。・・・・可愛かったなぁ。あんな美少女に間近でにっこり笑われたら、僕の顔は茹でダコみたいになっちゃうぜ★
・・・・・・・・・・うん、まぁ。それはおいといて。
フィズさんは可愛い。透き通るような青色の髪、弾力性に富んだ薄いピンク色の唇、全体的に整った顔立ち。それで『K』の凄腕ハンターだっていうんだから、一部のハンター達からは女神扱いだ。年齢は正確にはわからない。女性に年の話をするのも気が引けるし、なかなか聞けずにいる。たぶん、16歳ぐらいだと思うんだけどなぁ・・・・フィズさんの制服姿、見てみたーい!!
話を戻そう。フィズさんは何時ものニコニコした表情に戻ると、「どうしてハクローさんはここに?」と聞いてきた。僕が散歩だと言うと、急に思案顔になって何かブツブツ言っていた。僕が必死に呼び掛けていると、「ふわぇ!?」と可愛らしい叫び声を上げて無事現実へと帰還した。そういえば、わたわたしているフィズさんはどうしてこんな所にいるんだろうと思い、何故フィズ殿はここにと聞いてみると、これがまたビックリするような話だったのです。
それは昨日の夜の事だった。年に数回行われる『K』ハンターの集まりで、フィズさんはギレフさんやケルナーさん達と楽しく呑んでいたらしい。あのモンスターには手こずっただとか、武器の調整がどうのなどというハンターらしい会話をした後、話はとある宿屋に移った。その宿屋はヴァルゲール国の中心街から少し離れた所にあると言われているが、『敵無』が店主だの、『世界を圧倒する者』が店番をしていただのと、非常に恐ろしい噂が流れているらしい。同感だよ。そんな異名を持つ奴等がやってる宿屋とか怖すぎるだろ。しかし、『K』ハンター達は思った。『あれだけの化け物が、宿屋なんてするわけがない』と。同感だよ。似合わなすぎるだろそれ。そこで彼等は噂の真相を確かめるべく動き出した。しかし、今日になってギレフさんとケルナーさんは突然用事が入り作戦への参加を断念。カーソルさんとアレタルさんは二日酔いらしい。よって、仕方なくフィズさんが一人で作戦を遂行中とのこと。フィズさんは心底ご立腹の様子で、「『敵無』が宿屋なんてやってるわけないじゃないですか・・・」と不機嫌そうだった。けれどすぐに笑顔になると、「でも、ハクローさんがここにいたので、作戦は終了しました!」と訳のわからない事を言って、「それでは、私は帰って寝ます!さようならー!」と手を振りながら駆け出した。僕はそれを唖然としながら見ていたが、これは客を捕まえるチャンスだと感じて後を追った。それほど距離が離れていなかったのもあって、すぐにフィズさんに追い付いた。追い付いたのだが、勢い余って横を通り過ぎてしまい、何かにぶつかって漸く止まった。ぶつかる時にうめき声が聞こえたから、やっべー思ってと前を見たけれど、そこには何も無かった。どういうことなの。もしや心霊現象の類いかと寒気を覚えながら振り向くと、フィズさんが青ざめた表情でこちらを見ていた。ええーマジなの!?マジで心霊現象なの!?とおろおろしていたら、いきなりフィズさんが飛び付いてきた。「怖かったですーーー!!」と号泣しながらぎゅぎゅうと抱きついてくる。すっげーフィズさんって視える人なんだーと現実逃避していた僕は悪くない。
その後、僕の服を掴んで離さないフィズさんを僕の宿屋に連れて行った。フィズさんは「ええ!?そ、そんな嘘でしょ!?」と心底驚いた様子だった。ふふん、大方僕のようなニートまっしぐらの奴が宿屋を開けたことにびっくりしてるんだろう。あまり僕を舐めるなよ!
・・・・ところで、フィズさんが言ってた化け物がやってる宿屋ってどこにあるんだろう。ライバル店になりそうだから確認しておきたいんだけど。・・・・ま、無いことを願おう。もし競争相手になったら一瞬で消される自信がある。
1日分しか書けなかったよ。反省。