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その6-2 第5話続き ビフォーアフター

「ええのう」

「はい、海に沈む夕日、なんてすてきなんでしょう」

「どうでもいいが、何で男2人なんじゃー」

「いけずー」


 パカーン。


 紙は伏線。

 音楽の伏線、ここは給水所?続きます。


 ふと、不安がよぎる。

 イベントを増やすのはいいが、サクッと読めなくなってはいないか?

 文章の圧縮、言い変え、洗練、そのあたりもっと頑張らねば。(汗)



 前半が改訂後、後半が改訂前です。

 第5話 はしる (改訂後)


 歩く事と走る事の違いは、両足が地面から離れる瞬間があるかどうからしいが、難しい事はさておき、走れるようになったぞ。


 いつまでも部屋に閉じこもっていられなくて、ダダをこねて開けてもらう。

 長い廊下なのは以前運ばれたので知ってはいたが、あまりに見事な光景に思わず立ち止まってしまった。


 初めて立った廊下はピカピカの大理石。

 廊下奥の窓から入る光が床に反射して明るいほどだ。

 思わず振り返ると、これまたはるか彼方の窓まで光り輝く道が伸びている。

 勿論、テンションだって最高潮だ。


「うおーーーーーー」

 気合一発、ダッシュで走り出す。


 トテ、トテ、トテ、トテ、ドタン。

「びえーん」


 ま、まあ、先は長そうだ。



 離乳食は進んでいるが、まだおっぱいの方が美味しい。

 昔、夫婦の特権でおっぱいを飲ませてもらったが、水っぽくて粉ミルクの方がよほど美味いと感じた……独り言だ、忘れてくれ。


 そうそう、フレッシュの代わりにコーヒーに入れると美味いぞ。

 奥さんには怒られるが……。



 片言でも話せるのは有り難い。

「おとーたま」「おかーたま」では話にならないが、文章まで話せるようになると楽しくなる。


「アンは何がちゅき?」

「アンナはルーラァ様が好きですよ」

「ぼくはアンがちゅき」


 それだけでギューだ。

 おっぱいギューが楽しい。



「おとーたま?」

「ブルーノ様はお仕事ですよ」

「ルルーノはおちゅごて?」

「おとーさまと言いましょうね」

「おとーたま?」

「はい、おとーさまはお仕事です」

「おとーたまは、おちゅごて?」

「はい、良く出来ました」


 またまたギューだ。


 柔らかいおっぱいは気持ちいいのだが、スケベな気持ちにならない。

 安心するというか、甘えたいだけかもしれない。


 考えてみれば、ミスコンなどでは大きさよりバランスを重視するし、スーパーモデルはむしろない。


 まあ、おっぱい大好き星人の俺が言っても説得力はないが・・・・・・。



 気になっていた、本当は忘れていた音楽を思い出した。


「お絵かき」

「はい?」


「お絵かきする」

 じたばたと駄々をこねてみた。

 絵を書かすのは教育上もいい事なんだぞ……たぶん。

 

「はい、ルーラァ様」

 出てきたのは汚い紙と羽ペン。


 あー、納得した。

 紙が高いんだ。



 慎重に書くのだが、ざらざらの紙は書きにくい。

 ただでさえ下手な絵がラクガキになる。

 それでも何とか3枚完成。


 バイオリン、ギター、ピアノのつもり。

 弾くのは、弓か指。

 左手で弦を押さえる事と、穴が開いている事。

 ピアノは鍵盤とつながった棒でたたく、と。


 ここまで説明したら、またしても馬鹿夫婦の乱入。


「ルーラァちゃんは天才なんですから、ねー」

「そうだな、ルーラァは天才だ」


 嵐のようにやって来て、苦しくなるほど抱きしめて、チューして、紙だけ持ってあわただしく帰っていく。


「はー」

 ため息しか出ん。


 そんな俺に、アンは優しく話しかけた。


「おとーさまは、近衛城兵という騎士様なんですよ」

「このえ?」

「はい、近衛城兵です」


 おいおい、城兵っていうのは悪者に真っ先に殺されて、名前も出てこない雑魚じゃなかったか?

 なんとも残念な職業に就いているもんだ。


「近衛兵は強いですよ」

「ふーん」

「近衛城兵はお王様を守るからもっと強いですよ」

「おとーたまは?」

「はい、とってもお強いです、ルーラァ様も近衛城兵のなりましょうね」

「うん、このうじょふーになる」

「はい、ルーラァ様は偉いですね」


 またまたギューだ。



 アンはほめてばかりだから今一つ信憑性に欠けるが、王様を守るから強いというのは納得できる話ではある。

 問題なのは、そりゃ近衛城兵が悪いとは言わんが、人を守ってどうするって話だ。

 しかも、守るのはおそらくあのピエロ王子だろ。

 なんだかなー。


 それに諺にもあるだろ、『鶏の頭になっても牛のケツになるな』ってやつ。

 まあ、『よそに行ったらよそのしきたりを守れ』と言うのも、あるにはあるか。


 考えてみれば、王の信頼が厚ければもっと住みやすくなりそうだ。

 いざとなれば寝首も掻けるしな。


 しゃーない、当面の目標は近衛城兵としておこう。



****************



 第5話 はしる (改訂前)


 歩く事と走る事の違いは、両足が地面から離れる瞬間があるかどうからしいが、難しい事はさておき、走れるようになったぞ。


 いつまでも部屋に閉じこもっていられなくて、ダダをこねて開けてもらう。

 開けた世界は長い廊下、テンションだって最高潮になる。


「だーーーーーー」

 気合一発、ダッシュで走り出す。


 トテ、トテ、トテ、トテ、ドタン。

「びえーん」


 まあ、先は長そうだ。




 離乳食が進むと運動量も増えるのかも知れないが、まだ、おっぱいの方が美味しい。

 そして、美味しいということは必要なんだと思う。


 というのも、さかのぼること数十年、長男が生まれた時の事なんだが、夫婦の特権でおっぱいを飲ませてもらったが、うまくなかったんだ。

 牛乳を水で薄めたような味で、粉ミルクの方がよっぽどうまい。

 よって、おっぱいが美味しいと思うなら必要だと思うわけだ。


 そうそう、フレッシュの代わりにコーヒーに入れると美味いぞ。

 奥さんには怒られるが……。





 片言でも話せるのは有り難い。

「おとーたま」「おかーたま」では話にならないが、文章まで話せるようになると楽しくなる。


「アンは何がちゅき?」

「アンナはクライス様が好きですよ」

「ぼくはアンがちゅき」

 それだけで、ぎゅーと抱きしめてくれる。


「おとーたま?」

「ブルーノ様はお仕事ですよ」

「ルルーノはおちゅごて?」

「おとーさまと言いましょうね」

「おとーたま?」

「はい、おとーさまはお仕事です」

「おとーたまは、おちゅごて?」

「はい、良く出来ました」

 またまた抱きしめてくれる。


 柔らかいおっぱいが気持ちいいんだが、スケベな気持ちにならない。

 安心するというか、モフモフを楽しむ感じに似ているかな。

 男がおっぱいを好きなのは甘えたいだけかもしれない。


 考えてみれば、ミスコンなどでは大きさよりバランスを重視するし、スーパーモデルなんかはむしろない方だろう。


 まあ、おっぱい大好き星人の俺が言っても説得力はないが・・・・・・。



「おとーさまは近衛城兵というお仕事をしておいでですよ」

「このえ?」

「はい、近衛城兵です」


 おいおい、城兵っていうのは悪者に真っ先に殺されて、名前も出てこない雑魚じゃなかったか?

 なんとも残念な職業に就いているもんだ。


「近衛兵はローランド1強い兵ですが、その中でも特に強い人が近衛城兵になるのですよ」

「ふーん」

「近衛兵はローランドを守る兵だから強いのです」

「ふーん」

「近衛城兵はお城の中で王様を守るからもっと強いのですよ」

「おとーたまはつおいの?」

「はい、とってもお強いです、ルーラァ様も近衛城兵のなりましょうね」

「うん、このうじょふーになる」

「はい、ルーラァ様は偉いですね」

「えらい、えらい」


 アンはほめてばかりだから今一つ信憑性に欠けるが、王の側近の兵だから強いというのは納得できる話ではあるか。

 しかし、人を守ってどうするって話だよな。


 諺にもあるだろ、鶏の頭になっても牛のケツになるなってやつだ。


 まあ、よそに行ったらよそのしきたりを守れとも言うし、王の信頼を勝ち取ればこの世界ももっと住みやすくなりそうではある。


 いざとなれば寝首も掻けるし。


 しゃーない、当面の目標は近衛城兵としておこう。

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