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Lesson10 『相見積もり無くして売買なし。』

昔から俺は団体行動が苦手だった。

職場でも1人作業に回される事が多く、「俺は余程低能なのではないか?」と悩んだ時期がある。

ジェフリー(以後は通称のジェフと呼称する)との2人旅も内心不安だったが、相当配慮してくれたのか問題なく旅を進める事が出来た。



『ゴメン。

かなり気を遣ってくれてるだろ?』



「またそれか…


あのなあ、オマエは相手の目線を意識し過ぎなんだよ。

そんなのお互い様だろ。

男同士の旅なんだから、もっと気楽に行こうぜ。」



ずっとそんな調子。

ジェフに言わせると、俺には考えすぎる悪癖があるらしい。

勝手に相手の気持ちを慮って、最悪のケースを想定して、1人で落ち込む。



『そんなこと、意識したこともなかったよ。

言われてみれば、傾向はあると思う。』



「なあ、テッド。

別に駄目出ししてる訳じゃないんだ。

確かにオマエは辛気臭いけど、仕事を安心して任せられる奴だと思う。」



『うん。』



「もう少しリラックスしたら?

オマエがそんなに身構えてるから、周りも緊張するんだぞ?」



『え?

身構えてる?

俺が?』



「おいおい、自覚無かったのかよ。

意識して壁を作ってるのかと思ったよ。」



思い返すとジェフの言葉は相当キツいのだが、物腰全般が柔らかいので悪い気はしない。

寧ろ、そういうパーソナルな会話を今まで誰ともした事が無かったので、非常に新鮮だった。



「ゴメンな。

俺、漁師町育ちだからさ。

言葉がキツいんだよ。」



『いや、気にしてないよ。

むしろ勉強になる。』



「なあテッド。

俺ばっかり指摘するのは不公平だからさ。

オマエも指摘してくれよ。」



『え?

指摘って?』



「だから、俺の欠点とか鼻につくトコとかだよ。

迷惑掛けてるなら改善したいじゃん。

オマエに面倒見て貰ってる訳だしさ。」



『え、いや。

急に言われても困るよ。

そもそもさあ、ジェフが嫌な奴だったら一緒にキャンプなんて張る訳ないでしょ。』



「分かった。

じゃあグリーンタウンに着くまでに、俺の批評箇所を考えておいてくれ。」



『いやいや、友達を批評なんて出来る訳ないよ。』



「でもさ、現実問題として俺はオマエの指示で動く訳じゃん?

予防線を張ってくれないと、俺も注意のしようがない。

どんな職場でも事前注意はあるだろ。

現に俺がオマエに雑用を依頼する前、細々と注文付けたじゃん。

ああいうのだよ。」



『わ、分かった。

考えてみる。』



まあ漁師の世界って厳しいからな。

みんな仕事には滅茶苦茶真剣だったし。

ジェフが自分への駄目出しをわざわざ求めて来ると言う事は、仕事人としての俺のナビが至ってない事を意味するのだろう。

ひょっとしてみんな、もっと細々と指示を出される事を願っているのだろうか?

うーん、対人経験が少なすぎて分からない。



『なぁジェフ。』



「ん?」



『俺さ。

殆ど友達が居なかったから、上手く距離感を保って付き合う自信がないんだ。』



「ああ、出立前もそんな話をしてたな。」



『たださ。

職を転々としてたから、仕事の話なら出来ると思う。

報告とか、連絡とか、伝達とか。』



「分かる。

テッドってそういうタイプだよな。

仕事の出来るコミュ障って感じ。」



『…反論出来ない。』



「でもまあ、いいんじゃない?

職人とかは、そういう奴多いし。

オマエの個性だって。」



『ジェフって本当にいい奴だよな。

地元で慕われてた理由が分かるわ。』



「おいおい、駄目出しだぞ。

ちゃんと考えとけよ。」



『うん、頑張る。』



ずっとそんな会話。

もっとも、釣りや焚き火を楽しみながらの遣り取りなので俺は楽しい。



『なあ、カネの話をしていい?』



「お、待ってました。」



『こうやって2人でグリーンタウンとブルータウンを往復してるだけでも、今年いっぱいはそこそこ稼げると思う。

万が一稼げなくても、モンスターや魚を捕まえて料理してたら飢え死にする事はないよ。』



「だな。

オマエのサバイバル知識さえあれば楽勝だよ。

特に最初に教えてくれたテントの張り方。

もっと早く知りたかったぜ。」



『ただ、蓄えは出来ない。』



「出来ないかな?

山椒と干し烏賊を往復させれば、結構儲かりそうな気はするけど。」



『うん、最初は儲かると思う。

でも、俺達みたいな素人が儲け始めたら商会の連中が邪魔をしに来ると思う。

仮に邪魔がなくても、向こうが値引きするだけで簡単に俺達のビジネスモデルは潰される。』



「…だな。

商会の連中は零細が新規起業する事を何より嫌うからな。

何より、アイツらは領主とのコネがある。

商売仇と思われただけで、ある事ない事讒言されかねない。」



『うん。

()()()()領主には目を付けられたくない。』



「ああ。」



『だから、行商はあくまでお小遣い稼ぎ程度の規模を保とうと思うんだ。

山椒粉だって精々荷物の隙間に差し込む程度で収めたい。』



「分かった。

オマエがそう判断したなら、それが正しいんだと思う。」



『ただ、金儲けはしたいだろ?』



「…したい。

金持ちとまでは行かなくとも、人並みの暮らしがしたい。」



『そこで新商売・冒険者。』



「ふむ、本題だよな。」



『この際、モンスター退治を商売にしてしまおう。』



「おお、そっち方向に行くんだ。」



『俺も最初は何となく行商メインで考えてたんだけどさ。

商会が持ってる大きな馬車を見てたら、個人じゃ無理だなって思うようになった。


あ、噂をすれば。』



「あれはドファーレ商会だな。

阿漕な手で儲けている連中だ。

…それにしても立派な馬車だなあ。

サンドシャークでも運べるかも知れない。」



『あんなに輸送能力ある連中と荷運びで張り合っても仕方ない。

でも、モンスター退治・害獣駆除なら競合がない。』



「ふむ。

でも駆除なんて、みんな自分でやるだろ?」



『俺も最初はそう思ってたんだ。

現に、百姓たちは器用に駆除するしな。』



「だったら、俺達の出る幕なんてなくない?」



『でもさ。

駆除なんて百姓にとっちゃ余分な仕事だよ。

仮にスライムを100匹退治した所で収穫量は増えない訳じゃん?』



「まあ、確かに。」



『俺が世話になってる村が丁度そんな感じでさあ。

きっとどこも似た様な雰囲気じゃないかなって。』



「じゃあ、狩人として村に雇われるのか?」



『多分、大農園以外はそういう余裕ないんじゃないかな。

税金高いし。』



「ふむ。」



『だから、成功報酬で請け負うよ。』



「成功報酬?」



『指定したモンスターや害獣を駆除した時だけ成功報酬として対価を貰う。』



「おいおい、それじゃあ駆除出来なかったら一文無しじゃないか。」



『元々そうだろ、俺達は。』



「…。」



『…。』



「『あはははは。』」



思わず2人で笑ってしまう。

そう、どうせ俺達は最初から何も無いのだ。



『それにさ冒険者って他の職業には無い、とてつもない武器があるんだぜ。』



「え?

なになに?」



『暇。』



「ははは、それは長所じゃないよww」



『でもまあ、忙しい奴より雑用向きだとは思わん?』



「違いないなww

ま、折角旅に出たんだ。

この自由を楽しまないとな。」



『うん、自由!

それが冒険者の宝物!』



そんな会話。

川べりに寝転がって釣りをしながら、何となく交わした会話。

これが冒険者としての最初の方針会議。

そして、この日決めた方針通りに話は進んだ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『すみませーん。』



「おお、いつもの兄ちゃんか。

まーた歩いて街を往復しとるの?

馬車に乗ればいいのに。」



『そんなカネないから新サービスを売り歩いてます。』



「おいおい、まーた変な考えてる。

今度は何を企んでるんだよ。」



『俺達冒険者はモンスター退治を主業務にする事にしました。

で、お客さんを探してる最中なんです。』



「オイオイ。

ウチの村が貧乏なのは知ってるだろ。

雇ってやりたいのは山々だけどさ、そんな余裕ないんだって。

川沿いの村々の中でも最貧だって、いつも他の連中から笑われてるくらいなんだからさ。」



『なので完全成功報酬制にしました。

モンスター退治が成功した時だけ代金を貰います。』



「え? 成功報酬?

じゃあ失敗したらどうするの?」



『当然、お代は要りません。』



「あー、要するに歩合で仕事を請け負うって話か。」



『ご明察恐れ入ります。』



「じゃあ、ますます駄目だ。

殺して欲しい害獣が多過ぎる。」



『え?

そんなに多いんですか?』



「まずはイノシシだな。

俺の弟の芋畑が全滅した。」



『猪害多いですねえ。』



「次にスライム。

溜池を占領されちまってな…

やってられんわ。」



折角なので案内されて溜池見物。



『うわっ!

真っ黄色じゃないですか!?』



「近づくなよ。

アレ、全部スライムだから。

水辺に近づいたリスやホーンラビットが引きずり込まれて食われるんだ。」



農家が無感情な目で溜池の畔を指差す。

そこには小動物の骸骨が数個転がっていた。



「領主館にも陳情はしてるんだぜ?」



『え?

それで何て?』



「いつも通りの答えさ。

村で起こった事は全て自己責任なんだってさ。

そして年貢の減額はなし。

やってらんねーわ。」



『じゃあ、猪とスライムがこの村を一番苦しめてる訳ですね。』



「一番は税金だよww

一々言わせんなww」



『ははは、確かにw』



そんな軽口を叩き合いながら、男は村長に俺達を紹介してくれる。

冒険者のモンスター退治そのものは、大歓迎。

だが本当にカネがない。

猪1匹駆除で銀貨3枚、溜池のスライム駆除成功で銀貨10枚。

到底ワリに合わない金額だが、俺もジェフも文句を言う気は湧かない。

村人達の貧しい身なりを見れば、この村にキャッシュが無い事は明白だからだ。

俺達は話を聞いてくれた事に礼を述べて、その村を去った。



「なあテッド。」



『ん?』



「やっぱり駆除で生計を立てるのは難しいぜ。

猪狩りは怪我人も出る危険な作業だ。

成功してようやく銀貨3枚じゃワリに合わない。」



『うん、俺もそう思う。

だから、これからやる事を見ていて欲しい。』



「これから?

ああ、分かった。」



小さな丘を越え中州の村に辿り着いたので、顔見知りを捕まえて、さっきと一言一句違わぬ口上を述べる。



「マジ?

ウォーカー君、駆除してくれんの?

いやあ、助かった。」



『え?』



「俺、前からずっと村長に言われてたんだよ。

フリーの猟師を見つけて来いってさあ。」



『そうなんすか?』



「ほら、前も言ったじゃない。

最近、猪が異常繁殖してさあ。

村の持ち山に居座られちゃったんだよ。

いつもだったら、この季節…

山菜やキノコを採って漬物にするんだ。

街じゃ結構評判良くてさあ、そこそこの現金収入になってたのね…

みんな頭を抱えてるんだよ。」



『ああ、それは大変ですね。』



「さあ、来て来て!

村長に紹介するから。

良かったぁ、これで明日から怒られずに済むわ。」



この中州の村でも、さっきと似た様な遣り取りとなった。

猪1匹駆除で銀貨15枚。

大カラス1羽につき銀貨10枚。

俺達は村長に話を聞いてくれた礼を述べて、一旦中州の村から離れる。



「なあテッド。

同じ猪でも単価が全然違うんだな。」



『最初の村と違って、中州の村は漬物作りとか渡し船とか、多少は現金収入源があるから。』



「だな。

村長の家も普通にデカかったしな。

ってか干し烏賊を買ってくれた事に驚いたww」



そうなのである。

向こうから俺達に行商品を尋ね、干し烏賊と山椒粉を見せると気前よく買ってくれた。

どうやら中州の村は昔から鮎味噌や漬物を製造しており、動かせる金額もそこそこはあるらしい。

言われてみれば、中州の紋章をグリーンタウンの雑貨屋で何度か見掛けた気がする。



『どう?

銀貨15枚で猪退治は?』



「いや、勿論激安なんだけどさ。

3枚に比べたら、まだやる価値はあるよな。」



『じゃ、明日は次の村に行こう。

ブルータウンからグリーンタウンの間に村落は8つ。

その8つ全てで御用聞きをする。』



「…。」



『ん?

どうした?』



「いや、着いて来て正解だった。

俺はデカい金脈に居合わせたのかも知れない。」



『おいおい、金脈も何も俺達は河原で野宿してるんだぜww

ジェフには申し訳なさしかないのに。』



「テッド。」



『ん?』



「俺は得をしている。

それも人生最大に得をしている。」



『お、おう。』



『だから、どんどんやりたい様にやって欲しい。

俺は馬鹿だから、オマエの考えの全ては読めない。

でも、最高に冴えたやり方だとは直感している。』



『…あ、ああ。

そう褒められると、照れてしまうな。』



そんな会話を交わしてから河原で大の字になって寝た。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



やはり漁師は朝が強い。

俺が目を覚ました時には、既にジェフが火を起こしてくれていた。



『ゴメン。

また寝坊した。』



「これは俺の職業病だから気にしなくていい。

鮎を焼いてある、一緒に食べよう。」



『ありがと。

ご馳走になるよ。』



そう言って焚き火に近づこうとすると、岩に小動物の死骸が並べられているのに気づいた。



『え?

ホーンラビット?』



「ウサギ罠に1匹だけ掛かっていた。

それと、今朝上流で鮎釣りをしてたら2匹見掛けたから石を投げて殺した。」



『え!?

石なんかで殺せるの?』



「ん?

オマエ、子供の頃こういう遊びしなかった?」



『あ、いや…

俺の生活圏ではそういう文化は見かけなかった。』



「ほら、漁師ってガラ悪いじゃん。

大人も子供も石当てとか、そういう遊びが大好きなんだよ。

通り掛かった野良犬とか野良猫に石をぶつけて殺すゲームとかな。

で、最初に当てた奴は酒代免除とか…」



『お、おう。

漁師町って怖いな。』



「俺もさぁ。

成人して村の外の連中と付き合うまで、これが普通だと思ってた。

安心しろ、どう見えるかが分からないほど馬鹿じゃないから。」



そんな遣り取りの最中、川岸にホーンラビットが一匹。

ジェフが無言で俺を見る。



『頼む。』



俺が答えた瞬間、石が飛んでホーンラビットの頭部が赤く爆ぜた。



『なあ、ジェフって凄い奴なんじゃない?』



『おいおいw

俺如きに驚いてるようじゃ、漁師町でやってけないぜww

隣に住んでるエリック爺さんなんて70過ぎてるのに犬を一発で殺すからな。』



『そ、そういうものか。』



「ほら、4匹目だ。

血抜きするぞ。」



『これを今日の飯にするのか?』



「いや、それも悪くないんだけどさ。

提案があるんだ。」



真顔になったジェフは言う。

今日はホーンラビットをリュックにぶら下げて歩こう、と。

獲物を見せびらかしながら営業した方がモンスター駆除に説得力が出る、と。



『いや、素晴らしいアイデアだ。

是非、採用させて欲しい。

ありがとう。』



「オマエばっかりに考えさせちゃ申し訳ないからな。

俺も無い知恵を絞るよ。」



言いながらジェフは器用に縄でホーンラビットを俺達のリュックに吊るした。

やはり手際が良い。



「職業柄、殺生になれているだけだ。

陸の奴らには嫌な顔をされる。

漁師は野蛮なんだってさ。」



『…でも、駆除を仕事にするんなら皆の見方は真逆になると思う。

少なくとも俺は頼もしいと感じた。』



ジェフ・フィッシャーには多くの美点や特技があるが、【殺生慣れ】というのは駆除を生業にする上で大きなプラスである。

そして何より、彼は漁村の外の人間の価値観を知り、それに適応しようとしてくれている。

いや、もう既に適応している。



『それが、君の美点だ。

中々出来る事じゃないよ。』



「おいおい大事な事を忘れてないか?」



『え?』



「グリーンタウンに着くまでにちゃんと俺の短所を指摘してくれ。

オマエのホームに迷惑を掛けたくないからな。」



『う、うん。

頑張るよ。』



そんな遣り取りがあったので、俺なり必死にジェフの短所を探したのだが、とうとう見つける事が出来なかった。

結構真面目に考えたんだけどなあ。



『ゴメン。

ジェフの短所はまた改めて探すよ。

何かゴメンな。』



「いや、謝る事はないさ。」



『?』



「俺はオマエの才覚に圧倒されっ放しだったんだからな。

まさか旅のついでに、これだけの銀貨を稼げるとは思わなかった。

干し烏賊も全部捌けちまったしな、」



そうなのだ。

川沿いに村々を歩いているうちに、旨味のある依頼を何件か獲得し、その場でカネになってしまった。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【受注依頼一覧】


☆は遂行に成功し報酬を得た依頼



『溜池スライム村』


猪駆除       (1匹銀貨3枚)

スライム溜池浄化  (銀貨10枚)



『中州の村』


猪駆除       (1頭銀貨15枚)

大カラス駆除    (1羽銀貨10枚)



『開墾新田村』


猪駆除       (1頭銀貨5枚)

人面キノコ駆除   (1匹銀貨10枚)☆



『砂金村』


猪駆除       (1頭銀貨1枚)

鹿駆除       (1匹銀貨1枚)

人面キノコ駆除   (1匹銀貨1枚) ☆

大カラス駆除    (1羽銀貨1枚) ☆

飛モグラ駆除    (1匹銀貨1枚)

ホーンラビット駆除 (1匹銀貨1枚)

スライム井戸の浄化 (1基銀貨1枚)

ロングスネーク駆除 (1匹銀貨1枚)



『古戦場村』


猪駆除       (1頭銀貨30枚)

薬草採取      (1㌔銀貨10枚) ☆



『大根村』


猪駆除       (1頭銀貨40枚)

飛モグラ駆除    (1匹銀貨5枚)

飛モグラ巣穴殲滅  (1穴銀貨100枚)



『竹細工村』


猪駆除       (1頭銀貨20枚)

大カラス駆除    (1羽銀貨5枚)  ☆

ポイズントード駆除 (1匹銀貨10枚) ☆ 



『馬借村』


猪駆除       (1頭銀貨30枚)

大カラス駆除    (1羽銀貨10枚) ☆

ホーンラビット駆除 (1匹銀貨10枚) ☆



※全ての村でホーンラビット生態を無償レクチャー。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『稼げたのはさあ。

ジェフがホーンラビットを吊るすアイデアを思いついてくれたからだよ。

それまでとは露骨に話への食いつきが違ってたもん。』



「…いや、テッドが8つの村全てで既に知り合いを作ってたからだ。

でなければ依頼は絶対に取れなかった。


それにしても、同じ川沿いでここまで懐具合・報酬が違うとはな。」



『村同士、そこそこ離れてるし。

産業によって気質が全然変わるよね。』



「馬借は漁師に近いかな。

血の気が荒くてDQN文化の親近感ある。」



『生き物を相手にした仕事って自然にそうなるよね。

軟弱では務まらないんだろうな。』



「でもさあ。

こうやってどんどん色んな街に営業を掛けて行けば…」



『うん。

ワリの良い依頼とも出逢えるよ。

俺達の得意な仕事だけ請け負えばいいさ。』



「正直に言うけどさ。

俺にとっては大カラスの駆除は仕事ですらない。

むしろ、あんな事をわざわざカネを払って頼む奴が居る事に驚いた。」



『あ、その考え方いいな。

俺達から見て【わざわざカネを払う程の事か?】って案件は幾らでもあると思うんだよ。

それを見つけるのが俺にとっての冒険。』



「あはは、そんな冒険ならどこまでも付き合わせてくれよ。」



2人で笑い合いながらグリーンタウンの門を潜る。

野営が続いたので、何より宿に泊まるのが楽しみだった。




Lesson10 『相見積もり無くして売買なし。』

【名前】


テッド・ウォーカー



【職業】


冒険者



【資産】


銀貨286枚



【所持品】


折り畳み釣り竿

簡易テント

大型リュック

万能ナイフ

ポートフォリオ



【生産可能品目】


山椒粉



【ポートフォリオ】


ホーンラビット



【仲間】


ジェフリー・フィッシャー  (漁師)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



(あとがき)


最後までお読みいただきありがとうございました。

このLesson(教訓)が有意義であったと感じていただけましたら、冒険の道標としてページ下部の【☆☆☆☆☆】やブックマークで評価して下さると幸いです。


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