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ミッション・フェイズ3-5
RSNによって自らの存在を暴露し、そして活動を開始した、組織。
私は、その活動活性化に自ら不用意に接触し、結果として。
今、ここに、居ます。
私が今までにこの身を以て体験した総て。
現状、それ以上の情報は、存在しない、否。
この、確定情報にして、組織的活動の、物証。
これこそ、当局が欲して止まなかった、情報そのものなのでは。
天森は総括してみせ、そして。
卓上の、不明器物をじっと凝視した。
既に日付を回り掛けていた。
「以上、ですか」
会合の終了を確認する、天森の言葉。
以上か。
十分な成果は得られてはいる。
ふと。
良ければ、披露してくれないか。
勝手に口が動いていた。
「君が得た力を」
「……この場で、ですか」
初めて見せる、躊躇、そして戸惑い。
「可能であれば、是非に」
天森は再び、卓上のそれ。
一身を晒し獲得した、自身の器物を食い入るように見つめ。
手を伸ばし、その右手に握り取り。
その場で静かに立ち上がり、目線近くに掲げ。
小声で、短く、詠唱した。
その身体から眩い輝きを発し。
そして、闇が周囲に満ちる。




