表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/75

キクのお巡りさん、困ってしまって

 うーん。


 ぽりぽり。


 まあいいか、守秘は取ってあるし? 。


 それに。


 つぐみんがわざわざ聞かせ話した事。

 新たな使徒獲得より、よほど御心みこころ叶う(かな)ハズ。


 ……聞きたい? 。


 獲物を遠望する野獣の眼差まなざしで、天森嬢。

 聖典に書き足すべし、巫女洋子ミコミコ


 だいぶ複雑怪奇だけどね、じゃあなるべく、かいつまんで。


 要点だけ。



 結論から言ってしまうと。


「「こくこく」」


 武蔵野結界が解除されて、はい天森クン。


「武蔵野、というのは、武蔵野線とか、つまり埼玉地方ですか」


 正解。


 氷川神社は知ってるかな。


「N〇Kの、〇く年く●年の、氷川神社? 」


 そうソレ。


---


 大宮。


 大いなる宮居。

 

 すなわち、武蔵一宮氷川神社。

 

 BC472、約二千四百年前、孝昭こうしょう天皇、三年 四月未創立さる。

 

 倭建 命(ヤマトタケルノミコト)東夷鎮定とういちんていを祈願し。

 出雲より兄多毛比命えたもひのみこと武蔵ノ国ノ造むさしのくにのみやつこが移駐し奉崇すうほう

 

 主祭神、須佐之男命スサノオ

 稲田姫命クシナダヒメ

 大己貴命オオナムチ


 スサノオ。

 建速須佐之男命、速須佐之男命、須佐之男命、素戔男尊、素戔嗚尊等、須佐乃袁尊、神須佐能袁命、須佐能乎命。


 クシナダヒメ

 櫛名田比売、奇稲田姫、稲田媛、眞髪觸奇稲田媛、久志伊奈太美等与麻奴良比売命


 オオナムチ

 大穴牟遅神、国作大己貴命、八千矛神、葦原醜男、大物主神、宇都志国玉神、大国魂神、伊和大神、所造天下大神、地津主大己貴神、国作大己貴神、幽世大神、幽冥主宰大神、杵築大神。


 そして、大国主神、大国主大神。


 武蔵の名の起源は諸説唱えられているものの、いずれの説も定説となるには至っていない。

 何故か。

 焼き尽くされ、滅尽されたのだ、大和による征服によって、故にその起源は謎のままだ。

 

 我々は、何一つ知らず、知らされず、知ることを望まず、日々安閑(あんかん)とのみ願い、朝日を浴び、夕にねむる。


“武蔵の国、秩父の嵩は、其の勢ひ勇者の怒り立てるが如し、日本武尊、此の山に東夷征伐の祈願を込め賜ひ、其の後東夷尽く平治せしなば、其の武器を秩父岩倉山に納め賜いてより、此の邦をむさしと称すもの也。”


 ヤマト東部戦線。東部方面軍集団指揮官ヤマトタケルの手には、先に西部戦線を制したスサノオによるヤマタノオロチ攻略の戦果としてヤマト王権が遂に入手したねんがんの、製鉄技術、天叢雲剣アメノムラクモがあった。新兵器、鉄器の前線配備を以って満を持しての、盤石の侵攻作戦、パンターの配備を待った城塞は頓挫したが、ヤマト王朝が発起した東夷の場合はバルバロッサもかくやの破竹の進撃であったのは間違いない。


 大宮、と言えば、

 新聞紙上にて、交通至便と激賞を受けた如くに、

 新幹線であり、旧大宮操車場を拓いて置かれたスーパーアリーナであり、

 アルディージャであり、ソニックシティ、パスポートセンター。


 氷川本殿の表参道は、新都心駅東口を少し過ぎた辺り、旧中山道から右に分岐する形、鳥居を潜り道は本殿に向かう。これが、江戸初期の中山道、旧中は大宮宿の南で参道に乗り入れていたようで、つまり旧中だと思って走っていると突然、現れた鳥居を潜り神社、氷川本殿の参道に乗り入れ、え、え、と驚いている間にまた旧中に戻るという、ちょっと信じられない構造だがもちろん当時の移動は原則徒歩であるので、畏れ多い以上の障害は無かったかもしれないがやはり畏れ多いとの民意もあり、この地を治めていた関東郡司伊奈忠治が、寛永5年、西側に街道を移転させる区画整理を断行、参道沿いの宿や家およそ40軒を新設街道沿いに転居させ、これが現在に至る大宮の町となりましたと。

 

 現在は完全に主客転倒したが、

 大宮とは大いなる宮、


 即ち氷川神社そのものであり、


 氷川なくば大宮もくそない、無かったのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ