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コーヒーブレイク! 1
「ちょっと、ヒドくない? 」
と洋子ちゃん。
「なんでそこで公嗣さんの名前が出てくるのよ! いくら最高責任者だからって……」
言葉を切った。
「最高責任者!! あの人が!! 」
「うん、霞が関の室長してる、行政業務上の最上位だね」
“初めまして、霞が関分室の九鬼 公嗣と申します”
「聞いてないよ?! 」
「自分からは名乗らないよフツー」
「そうなの?! 」
そうかも、と天森嬢。
「ほら、会社とかでも、自社の社長を呼び捨てにしたりするじゃない」
ス・テ・キ・♡、と夢見る乙女の表情で、洋子ちゃん、ああこれは。
きゃーすんごーい!! ねえ、ゴイスーだよね、ね!! 。
それはモチのロン、完全同意、隣人もぎこちなく応諾のしぐさ。
「あの若さで!! あの美しさで!! しかも組織のトップ!! イト尊しサイのコー!! 公嗣様ああお姉さまぁぁぁ!! 」
本人が望まない、公嗣信徒が、ここにまた一人……。
諸行無常、世の定め。
南無。




