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ミッション・フェイズ2-5
「つまりコレはウチの、ウェン担事案って事」
綾香様の言葉に公嗣さん、じっと紫煙に眼を凝らし、呻く。
魔法……と。
実に、忌々《いまいま》し気に。
立ち聞きではなくウェン担業務として正規に同席を求められての、ヤニ場会合。
霊威ではなく、神霊とも無縁。
周到な準備工作により当該領域を目標とする結界を展開、術式起動。
結界内を闇に閉ざす。
人々はそれを、「停電」という日常現象に置換し、自らに、現実変容を施した。
別種ながら術式耐性を持つ当局は、幸いにこれを回避した。
巷間を賑わした『東京大停電幻想』。
それが、RSNの実相だった。




