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ミッション 14
その小芝居に幕を降ろすべくおこんさんの胸元でブブとバイブ。
スマホを取り出し手慣れたフリック、はあへえと小さく頷き様。
「あら野暮用できたあ、じゃお嬢さん方、ごゆるりと、では、どろん」
「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
言葉とおりにその姿が搔き消える。
廊下に響く、けらけた笑い、それに。
小動物、そう、ちょうど、狐くらいのサイズが足早に移動する、とてとてという足音を響かせて。
少しの、間。
あは、あは、あはははは、と彼方を指差しながら洋子ちゃん。
「聞いたそうちゃん!、 今どろん、って言ったよねどろん」
昭和かよ!!! 。
洋子ちゃん、日常が許す方向に向け、斜め上にドチャバチギレ。
違うよねそうじゃないよね、でも、それでいいと思うよ。
天森嬢、足音を見送った後、おそるおそるこちらに顔をねじ向け、口を動かす。
「応仁の乱、狐、稲荷、狐……」
黙って、頷く。
稲荷神眷属の、受肉体。
君がたった今、見聞きした総てそのまま、ガチマジまるっと、紛れも無く、事実。




