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ミッション 13
「事務方の大ベテラン、ですよね」
「へえ、先の大戦からお世話になってますねん」
戦前の? という天森嬢の問いに、応仁の乱ねと小声で。
「オーニンノラン? 」
と外来語口調で怪訝な洋子ちゃん、他方。
「1467!?!? 」
と叫びざま鬼の形相で必死に指繰り、顔を挙げ狐を凝視する天森嬢、うそ、という形に大きく唇を動かし、フリーズ。ありえない、そんな。
さすが優等生。
半世紀、約500年前、その反応それで正解それが正常。
「草代わりに召喚れたんはええねんやけど、そのあと直ぐ、お館が城ごめ焼き落ちてしまったさかいになあ、おうじょうしたんやわあ」
面前の二者二様は打ち棄て、けらけた笑い。
そこ笑い処なの?。
天森嬢、我に返りこちらへひそ声、あの、500年前、って。
その表情に軽い怒気と、眼光には冷笑じみた侮蔑と。
察し。
判りみ、痛い程。
茶番に、怒鳴り散らすか乾いた笑いを上げるか、理性で抑え込んでる5秒前。




