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ミッション 10


 では、こちらへ。

 引率再開。


 例の不愛想な玄関無人受付を行き過ぎて入館。


 ちらと視線を上向かせる。


 実は入館天井は薄い鏡張りで、防犯措置でもあるのだが、なんというか、慎重なのかいやらしい、のかという。


 覚悟の上に決意を上積みしたのか天森嬢、昂然こうぜんと、しかし力まず自然に悠揚ゆうようと、ふだん校舎をそうしているかの自然な足運び、に、学友の片手をひしと握りしめ左右に視線を彷徨さまよわせながら追いすがり、つづく洋子ちゃん。

 それでももうおうちかえるとブチまけないのは最期の意地か、えらいぞ立会人。


 今年早めの梅雨つゆ明け、効きの悪い冷房に、不快に蒸しじめつき薄暗くあまり広くない廊下を進み階段に差し掛かったとき、不意に声が掛かる。


「ああらしゅうちゃん、今日は直帰やなかったん」


 背後からの出現に洋子ちゃんがびくりと背を震わせ思わずひっと息を漏らし次いで振り向き、今度は更にらしからぬ、ひょえっ、という奇声を発した。


 声の主は在職全員中ある意味最も特徴的かつ、我々の職務を一目に具象、体現したかの職員だった。



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