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ミッション 2


 当日というか翌日。

 

 一時間前。


 作成中の文書を保存し立ち上がり、では、行ってきますと上司に告げると、直帰か、と事務的な問い。


「はい、そうします」

「ん」


 必ず獲れ! とかは一言もなし。


 前日にキーイン済の経路を手繰って相棒の軽と共に現地に向かう、法定速度、歩行者保護、黄信号は止まれ、信号待ちでは知り得ている天森嬢の身の上をつらつら想い浮かべながら。

 東城大学附属高等学校、各界にそこそこ人材を出している中高大一貫中堅私立校の、高2。

 両親は共働きで、山の手線内都内在住の一人っ子。

 学業まずまず優秀、素行も素直。

 各段、特記すべき内容ではない。


 事情聴取で、彼女は完黙に近い態度を取り続けた。

 本件では重要参考人ながら、立場はあくまで被害者なので、必要最小限の公開情報しか得られていない。


 最悪、そのへんの深堀りだけでも出来たらいいか。


 切り替えたら、すこしラクになった。 



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