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過去ログ 1-1


 その日。


 当時高校2年だった私は、自宅自室でふつーにウェンクエを起動した。

 

 もちろん、興味本位の一心からだ。


 当時で既に、ガラケーゲームは下火な趣味だった。

 私にとっても守備範囲外でけっきょく、馴染みのゲームショップで何本かソフトを処分した上でわざわざ対応機種を契約するのは、高2にとってはちょっとしたリスクではあったが、好奇心がそれを上回った、という事。


 好奇心、ネコを殺す。


 なんて洒落た諺、当時は知らなかったよ。

 

 ネットには幾つかの情報が流れていた。


 そのガラゲーは呪われている、プレイすると廃人になる。

 や、ゲーム廃人なんてネットに石投げれば誰かに当たるからそこは問題じゃない。

 廃人になった挙句、失踪する、てどうよ。

 みょーに具体的かつかなりホラーだ。

 実際、リアル界隈でもなんか行方不明、という題字が踊る事が多い日々だった。


 そして、極めつけ。


 そのガラゲーに選ばれし者、秘めたる力を手に入れる。


 ……ここまで煽られて吶喊しないゲーマーが居るかい? 。


 それら玉石混淆、ウワサの中心にあったのがそのガラケーゲーム、「ウェンスノース・クエスト」だったのさ。



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