もし神様がいるとしたら
もし神様がいるとしたら
ひとつ願いを叶えてほしい
ささやかだけれど
切実な
そんな願いを
もし神様がいるとしたら
ひとつ願いを叶えてほしい
苦しいときにも
明日を迎える勇気をくれる
そんな願いを
神様はきっと
世界を平等に見ているから
私のとるに足らない願いを
聞いてる暇などないのだろう
苦しい思いを抱える人も
悲しみに暮れる人も
世の中にはあふれすぎていて
そのすみっこにいる私に
奇跡が訪れることはない
だからそっと
声に出さずにそっと
心の中でそっと
お願いしていようと思う
叶えられることはなくても
風に溶けて消えるとしても
ここに私がいることを
私が忘れないように
ねぇ神様
できることならひとつだけ
私の願いを叶えてほしい
バカだななんて言わないで
くだらないと笑わないで
ねぇ神様
どうか
お願い
この世界から
どうか――
休日出勤を消して
日曜くらい休ませて
今日は一体何連勤ですか？
有休使って働いている
この矛盾を
どうか私から
奪い去って
ください
この世に神様なんていねぇよチクショーっ！！
