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泥沼があったので、手を突っ込んでみる。

肘あたりまで突っ込んでみたが、底にはつかなかった。

肩まで入れてみたが、それでもつかなかった。


水面ギリギリまでつけていた顔に、何かが噛み付いた。

びっくりして顔を離すが、その正体は分からなかった。


再び腕を突っ込んでみる。何かつかめるものはないかと探してみるが、泥を掴むばかりだった。


諦めて帰ろうとしたところ、後ろから声をかけられた。


「何か見つかったかな」

振り向くと、若い男性が立っていた。


「いえ、何も見つかりません」

僕が答えると、男は笑って歩き去った。


どうしてか、僕を噛んだ何かと、男は関係しているような気がした。


そうして僕も家にかえることにした。

泥だらけの腕に親は驚いていたけど、そのまま自分の部屋に入る。

雑誌を読んでいたりして、しばらくしたら夕飯の時間になった。


今日の夕飯は目玉焼きとソーセージだ。朝ごはんみたいな夜ご飯だな、と思って麦茶を飲んだ。


両親は僕の腕を訝しげに見ている。それが少し面白かった。

3日ぐらいはこの泥を落としたくない。


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