表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

暑い花園くん

作者: タナカネイビー

*エブリスタにも投稿しています。






「あちいっ!! 暑すぎる! なんとかしろ!」


花園くんが、あたしたちに向かって叫んだ。


今年の夏は、異常に暑い。


「俺様が、なんでこんな暑い思いをしなけりゃならねーんだよっ!」


花園くんは、ひどくご立腹である。


夏休みの部活だ。


ここ、私立平凡高校は、私立だけど、貧乏なので、エアコンがない。


もちろん、この手芸部の部室にもだ。



「そんなこと、ゆーならさー、花園くんが、エアコン、付けてよ」


部長の久美ちゃんが、花園くんに言った。


花園くんは、汗をダラダラかきながら、


「ああっ?」


と、凄んでから、我にかえって、言った。


「そうだよな! 花園財閥の御曹司たる俺様の部室にエアコンくらい付けなきゃな。もう、十台くらい付けてやるよ!」


「そんなに、この小さい部室に付けたら、凍え死ぬわよ!」


久美ちゃんが、突っ込んだ。


「るせー! 熱死と凍死だったら、凍死の方が楽に決まってるじゃねーかっ!」




あたしは、思った。


何故に、死ぬことまでになっている?




しかし、この後、手芸部の部室に立派なエアコンが、付けられたのは、当然のことだった。



-暑い花園くん-

END





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ