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プロローグ 旅立ち

「敵、本拠地前に転移します」

「長かったなここまで」

「そうですね」

「だがこれからが本番だ」

「わかってますとも、貴方の思いのままに

進みなされ、我々の王よ」

「艦隊全軍に告ぐ我々の自由を取り返しに行くぞ!!

全軍攻撃開始!!!敵を殲滅せよ!!!!」

『オー!』

こうして一つの人類の存亡をかけた戦いが始まる。

そんな中、全軍に指示を出した青年はこの世界に

初めて来た時を思い出していた。


ある街に社畜としてブラック企業で働く青年が居た。

彼の名前は王黒拓魔、毎日残業で心をすり減らす。

「今日も疲れたな、今度暇で体力が有ったら貯まったプラモデル作らないとな」

内心ではそれが無理な事だと判って居てもつい口出してしまう。

最近は特に忙しく休みは寝てばかりだった。

そんな風に歩いていると家の前につく、

家に入ると飾り付けたプラモデルが出迎えてくれる。

「やっぱりこの機体は良いよな、七大大罪機が一つ、

サタンバインはやっぱりカッコ、、、」

突然に頭痛と目眩が襲い、拓魔はそのまま意識を

失い動かなく成った。


「ここは何処だ、、、」

「貴方は過労で亡くなったのですよ、拓魔」

辺りを見渡しながら呟いた拓魔に優しい声の女が

話し掛けてきた。

そちらを向くと6枚の羽を持つ絶世の美女が拓魔の

目の前に姿を表した。

「私の名前はルシフェル、この世界の管理者です」

「お、俺は王黒拓魔だ」

「存じております、貴方の死因を含めて全てを

把握しております」

状況に付いていけず流れで名乗った拓魔にルシフェルはそう答えた。

「俺の死因って?」

「過労死ですよ、無理が祟って倒れ亡くなられました。」

「そうか、、、」

自分はいつか倒れると思って居たのでそこまで驚かなかった。

「驚かないのですね」

「ああ、いつかは倒れるかもと思って居たからな」

「自分を大切にしてください!」

「なかなか難しくてな、今度は気をつけるよ」

「普通なら死んだら次はありませんよ、普通は!」

普通の所を強調され確かになと思う。

死んだ実感が無く次の話しをしてしまった。

「それでどうしたら良い?」

「貴方は余りにも惨めな生涯だったので特別に

異世界での転移の権利を得ています、

どうされますか?」

「ここに来て転移を断るのも悪いしな、

別の世界でまた1から頑張って生きてみるさ」

「貴方の世界より死が身近ですが

大丈夫なんですか?」

「今度は早死にしないように気をつけるさ(笑)」

「貴方が今度は早死にしないように

いろいろと特典は付けますが、それでも気をつけて」

「ああ、今度は長生しないとな」

「貴方の未来に幸大き事を、お行きなさい」

「ありがとうな、ルシフェル」

そう言い残しルシフェルが開いたゲートを潜る拓魔。

残されたルシフェルは一人、拓魔がゲートを潜った

先を見つめポツリと一言こぼした。

「あいかわらず無理ばかりする人ですね、

二度もその優しさで身を滅ぼすなんて、、、」

「3度目の転移はありませんよ、

まったく困った人だわ、、、私の最愛の人は、、、」

そう言い残しルシフェルもまた姿を消した、、、




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