表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
役立たずだからと勇者パーティーから追放されたヒロインを助けたら、いつの間にか一緒に魔王倒す仕事してた。  作者: 仲仁へび


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/16

第2話 追放現場を目撃した俺



 王都の酒場 『ジーク』


 俺だ。


 おい、それじゃ分からねぇよ。誰だよ。


 と、思うかもしれない。


 だが、俺だ。


 俺、で通すぞ。


 まあ、それじゃ本当に分からないだろうから、もうちょっと。


 つまり、主人公だ。


 俺という人生の、だが。


 まあ、この世の中の皆が皆主人公なので、そんな事を言われても戸惑うかもしれないが。


 つまりあれだ。


 なんだ。


 そういう存在だ。


 説明めんどい。


 なんか、前世の俺がうっかりヘマしちゃったみたいで死んじゃったみたいだな。

 エレベーターの中でぽっくり逝った。


 え?

 そんな所で何があったんだって?


 ばかっ、恥ずかしいから言えるかよっ。


 で、そのぽっくり死んだ後になんか白い世界に行っちゃってさ、そこにいたうさんくさい女神みたいなのと話してたら、流れ作業的な感じで異世界に来てしまったんだが。


 それで、そこが前世で大ブームを引き起こした乙女ゲームの世界だったから、びっくりしたよ。


 乙女ゲームってあれだろ?


 恋愛するんだろ?


 ヒロインと攻略対象が。


 そんな世界に男である俺が放り込まれたって、困るだろ。


 しかも主人公でも、攻略対象でも、それらの友人でもないんだから。


 何のための転生なんだよって思うだろ。


 女神は「貴方が適任ですから」とか言ってたけど……。


 前世の記憶が蘇った瞬間は、実際、めちゃくちゃ思ったよ。


 俺、なんで転生させたし。


 って。


 でさ、そんな事考えてても、飯が食えるわけでも、金が増えるわけでもない。


 なら、何かしらの行動に出るしかないだろ。


 そういうわけでな。


 あれだ。


 めちゃくちゃ頑張った。


 小さなお手伝いからコツコツ、みたいな?


 身元不明でもなれる何でも屋とか冒険者になって、色々やってみたよ。


 俺、捨て子だったんだ。


 気が付いたら、なんか生きてたし。


 どういう状況だよって話だけど。


 そんでがむしゃらに生きていた俺は、努力のかいあってちょっとだけ有名になって、今ではそれなりの暮らしができるようになった。


 中堅冒険者がたむろする町トルドネールで、普段はすごくもしょぼくもない普通の冒険をしてる。


 それなりに続けてられてるから、


 やればなんとかなるもんだなって思ったよ。


 でさそんなだから、忘れかけてた。


 危なげはさほどないっていっても、安定した生活なわけじゃないから、資金的にはかつかつな日もおおくて、日々の暮らしがいっぱいいっぱいだったからな。


 忘れてた。


 何がってゲームだよ。


 乙女ゲーム。


 主人公が恋愛して、攻略対象を落とすだの落とさないだのするやつ。


 そのイベントが、気がついたら発生してたんだよ。


 このゲーム、大人しい恋愛ゲームじゃなくって、ファンタジー冒険要素があったんだ。


 ここまで言えば分かるだろ、なんでわざわざこんな話をしたかって。


 いるんだよ。冒険してる主人公(女の子)がさ、目の前に。


 ちょっといつもと違ったとこで、仕事してみっかって、今のパーティーメンバーと足を運んでみたらこれだ。


 王都来訪記念!って感じで酒場に入って、仲間達と酒飲んでたら、すごい見覚えのある顔が目に入って。


 目を奪われちまった。


 仲間なんかは冷やかしてたけど、そういうあれじゃねーって。べっ、別にそんなんじゃないんだからねっ(お約束)。


 ゴホン。


 じっと、見てたら視線の先があれよあれよという間に不穏な空気になっててさ。


 主人公が仲間達からきつい事言われて、パーティー追放されてたってわけだ。


 あんまり不憫だからつい声をかけちまったけど、余計なおせっかいだったかもな。


 毅然とした態度で断られちまった。


 やっぱり主人公だから、そんな事ではへこたれねーのな。


 色々仲間に言われている時だって、涼しい顔してたしな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ