プロローグ
異世界バイオ・バイアスの天上界にて。
勇者を選定する者達……賢雄の使徒は、天の国テラス・ホワイトの会議場にいた。
テラス・ホワイトは神の世界だ。
生前善い行いをしたものは、英雄的な行動をとったものが、神として生きる世界である。
神になったものは、現世であるバイオ・バイアスを見守りながら、適宜力を貸す事が役目であった。
そんな役目をもった神たちは、今会議場で話し合いをしている。
真剣な顔で口にするのは、勇者について。
誰が勇者にふさわしいのか、誰に手を差し出すのが良いのか。
という内容だ。
彼等は、選ばなければならない。
選び出した人間には、特別な力を与えることになる。
会議場に集まった神たちは、様々な世界を映し出す巨大な水晶をのぞきこむ。
そこには勇者としての資質や才能が備わった者たちが映し出されていたが、だれもが死の間際にいた。
何度目かの会議の末、彼等が選び出したのは平凡な少年だった。
しかし彼には、逆境に「立ち向かう意思」と「最後まであきらめない心」が備わっていた。
神はその少年の魂を別の世界から呼び寄せる。
バイオ・バイアスとは別の世界から召喚された少年と、
優しい心を秘めた少女。
そして、そんな二人を支えるあたたかな仲間達。
彼らが世界を救う勇者になると、神たちは確信していた。
賢雄の使徒は、彼等こそが世界を救う者達だと確信していた。




