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ミグアの不満

タイトルはテキトーに決めよ

キグンマイマイとの激突から数日後の昼下がり、ルミナとミグアはほぼ同時に目を覚ましていた。初めはどこだこことなりつつも、ルーナの記憶がすぐさまドワルガ王国のルーナの私室だと認識させた。

ルミナの服装は何故か元の姿に戻っており、キグンマイマイに破られた外套でさえも元通りになっていた。ガイードが形態変化させたわけでもなく、元のものだ。

二人とも一緒のダブルベッドで寝かされていたのは疑問だったが、困ったようなことでもないかと軽く流していた。


「ここはルーナの私室かな。ここに運び込まれたまでは聞いてたけど」

「勝手に使っていいの?」


うーんと困るルミナ。ルーナからはドワルガ王国を頼れとこそ言われているものの、好きにしていいと言われた記憶はない。

ミグアからの疑問に答えたのは左腕のバングルについている竜の顔だった。


「構わんだろう。ワグムといったか、ドワーフの王は好きにしていいと言っていた」

「ガイード、起きてたなら言ってくれてもいいのに」


バングルに宿るかつて戦った災害獣、ガイードが言葉を話す。ルミナはガイードが話せることさえ知らないはずだったが、何故かそれが当然だと認識していた。

それは魂の繋がり。瑠美の欠片を血肉にしているガイードとルミナはルミナさえ生きていればどちらもどこにいるかが分かるのだ。そしてどういう存在なのかすらも。


「ここまで連れてきてくれたんだよね。ありがとう」

「当然のことだ。今の我はルミナを護るだけの災害。ルミナさえ無事ならそれでいい」


ガイードがかっこつけるように目を伏せる。だがガイードがもたらした被害の第一人者は不満が溜まって仕方のなかった。


「私とガイードの魔力が混ざったことについては?」


もちろんミグアだ。ガイードが勝手にやったことでミグアは魔力が混じり、死にかけた。マイマイでなかったなら、ミグアという特異個体でなかったなら、死んでいたのは間違いのない事実だった。


「我はルミナを護るために当然のことをしただけだ。障害は排除する。もっとも、お前の成り立ちがルミナに近かったから今の我と同じようなことが起きたようだ。お前に混ざった我の欠片に自我などなかったことに感謝するべきだな」


ガイードは悪びれる様子もない。ミグアに対して明確な殺意を向けた攻撃を与えたが、それは敵として認識していたから。今が味方だとしても昔の対応を反省する気など毛頭なかった。


「でもガイードの魔力、私に混ざってる」

「間違っていない事実だな。だがまぁ……ルミナと魂の繋がりができた程度に思っておけ。その繋がりはどちらかが消えさえしなければ頼りにできるものだ」


とはいえ今が味方だ。ならば小言を言われ続けるのは面倒であり、ルミナに心配かけるのは止めておくかとガイードはフォローをいれた。

ルミナはガイードと繋がりがあるが、ミグアとはない。だがミグアはガイードと繋がりがある。それが意味するのはルミナとミグアは間接的に魂の繋がりを持ったということだ。


「ガイードって意外とおしゃべり?。初めて会った時はトカゲみたいで一言も喋らなかったのに」

「必要なら話すだけだ。それがルミナを護る遠因になるやもしれんからな」


ガイードの目的はルミナを護る、ただそれだけだ。だからこそそのための行動はどんなことでもする。社会的生命体でもなく、恥という意識があまりないガイードだからできることだ。


「ガイード、過保護?」

「黙れ。貴様にまた魔力を流して混濁させてもいいんだぞ?」


とはいえ魂の繋がりがある者に対してはどういう感情を向けられたかぐらいは分かる。ルミナとミグアも同様であり、クスクスと笑う声が部屋中に広がる。


そんな声が外に漏れたのか、コンコンとノックする音が鳴った。


「声が聞こえましたが、起きたのでしょうか?」


それはドワルガ王国の高位軍人、デルスの声だった。


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