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エピローグ

現在の状況です。

 1979年に始まった一人っ子政策は2016年に廃止された。そして、一人っ子政策に違反したことによる無国籍者も、それ以外の理由による無国籍者も同時に戸籍の登録申請ができるようになった。

 僕はアァシイーが2016年まで生きながらえていてくれたら、と思わずにはいられない。けれど、アァシイーの死は変えられない事実なのだ。


 僕は美術館へ行く。国宝の曜変天目茶碗に群がる人々の隙間から、その光彩を目にする。それが記憶への導火線の点火となって、中国の両親とともにある無数の曜変天目茶碗が脳内に展開される。僕は両親の目線になってそれらを見つめる。それは宇宙空間に漂い全方位を同時に見ている感覚だった。僕はしばし陶然(とうぜん)となる。曜変天目茶碗をこの世の何より美しいと思うのは、両親と同じく、僕も曜変天目茶碗中毒症だからだ。アァシイーに「君が命をかけた秘密は守られてるよ」と心のなかで話しかける。

 もうひとつの遺伝、致死性家族性不眠症は、まだ発症していない。今のところは。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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