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有り余る力の使い方 〜チートと知識で異世界に革命を〜  作者: 春羽三郷
第1章 幼少期の自由気ままな家出
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第1話

ん、んん......


えっと、俺、寝てたんだっけ?


えーっと、そういやコーラきれてたな。


買いに行かない、と.........


いやいや!違う!買いに行く途中訳の分からん声に転生がどうのこうのとか言われて、その後は...


とりあえずここがどこなのかを知らないと話にならないな。


ちょっとすいません!だれか!


「あうあいうあう!あいあ!」


あはは、うまく発音できないし、この声の高さ、マジかよ。


俺、まじで転生しちゃったのかよ!


ほんとにチートとかあんのか?もしかしたらレベルとかMPとか言ってたし、ステータスとかもあんのかな。


あーやべ、ちょっと興奮してきたわ。これからが楽しみで仕方が無いな。


つーか、手とかまじで生まれたての赤ん坊のそれだよ。


あれ?てか、産んでくれた母親は?


父親とかいないのか?普通いるよな?


そう思っていたら、いきなり持ち上げられて、知らない女の人に抱き抱えられてしまった。


あ、おっぱい大きいな、この人。


「スチエリノルコテキテッテルカヤ!(やっと目を覚ましましたよ!)」


あはは、何言ってるかさっぱりわからん。そもそも言語が何かもわからん。


とりあえず、今は赤ちゃんとして、1歳まではのんびりして過ごそうかな。





あ、この世界に来てもう1年か、もう1歳だ。時が過ぎるのは早いなー。


そうそう、この世界の言葉、もうだいたい覚えられたよ。喋るのは、呂律が回らなくて堅苦しい言葉がちょっときついけど、大抵の意思疎通はできるようになったかな。


それと、色々と1年で分かってきたこともあるよ。


まず、この俺、名前はアルフレッド・バッカス。バッカスって言うのは、男爵って位の貴族の苗字で、まあそれとなく裕福な家っぽい。


それから、さっき話に出たように、貴族、って位がある。この世界は、俺が知る昔のヨーロッパの封建制度のそれだ。


そして、この世界には奴隷とかも存在する。家にも奴隷がいる。


ちょっと余談だけど、聞いてほしい。この奴隷制度は、正直許せる。奴隷という存在は、以外にも様々な場面で役に立つ。


だけど、だけどだよ?性奴隷というのは如何なものかね。これだけはせめて、待遇改善を要求したいね。


いやね、なんでそんな話になるかと言うと、俺の父親、今の父親も性奴隷を買っているんだけどさ、扱いが酷すぎるよ。


飯とかそういうのは他の奴隷と一緒で、ボソボソした不味いパンに干し肉が付いているかないかで、そのくせ、父親はやりたい時に好きなだけやるから、そのせいでボロボロなのをよく見る。


母親はいるけど、この世界の法律で、1人の女に子供は4人以上産ませてはならない、ってのがあるらしく、もう子供は産めない。それで、溜まった性欲を発散する道具として性奴隷に毎日手を出している。それも当たり前であるかのように。


ちょっと無いわ。可哀想で見てらんないよ。制度そのものはいいとしても、もう少しましな待遇にしないとダメでしょ。女としての価値を貶めるのに、あの扱いはひどいと思うぞ。もし、もしもそういう奴隷がいたら、将来、片っ端から買って、最高の待遇で迎えてやる。


いや、俺が別にやりたい訳じゃないぞ?俺は普通に結婚して、その女とやるつもりだからな。他の女に手を出したとしても、相手の了承とか全部得た上でやるからな。


.........この話はもうよそう。俺からしておいてなんだけどね。


あ、それからね、ステータスの見方も教わったよ。ステータスなんかあるのかって?あるんだよ、頭ん中で念じると、そのステータスとやらが頭の中に浮かび上がってくるって言うか、脳みそにそのまま記憶を埋め込まれたみたいな感じでさ。


それで、俺のステータスだけどもね。見る?




Lv.1 アルフレッド・バッカス/1歳/バッカス男爵家三男


・HP:3/3

・MP:3/3


・STR:1

・DEX:1

・AGI:1


経験値:0/1


備考) 女神エレーヌの加護×3




ま、今までレベルなんてあげようとも思ってなかったけど、ハイハイしたり、立ってみたりしてもレベルってのは上がらないみたいだな。


正直、年が上がるにつれて筋力というのは上がるし、早さだってそれなりに上がる。それを考えると、この世界、何もしなけりゃ赤ん坊と同じ強さってことになる。


根本的に地球、というか、俺がいた世界の常識は考えないようにしないとな。


つか、ハイハイするのも立つのも凄いきつい。レベル上げれば楽になるか?


普通に鍛えれば何とかなりそうだな。


経験値ってのは、それこそ経験することで貯まるもの。日常とは違う何かをすることで、経験値は得られそうだ。


ということで、とりあえず、シャドウボクシング的な何かをしてみる。と言っても、パンチングの真似事みたいなもので、精一杯やっても、大したことないだろう。


とりあえず10秒かな。だってさ、考えてもみてくれ。俺、経験値百万倍よ?たった10秒の経験は即ち、4ヶ月弱ぶっ続けの経験となる訳で、あはは、考えるだけで可笑しくなるわ。


という訳で、やってみましたけども、どうにもならない......


(ピコピコピコピコン)


え?......あはは、あはははは、なんじゃこりゃ.........




Lv.5 アルフレッド・バッカス/1歳/バッカス男爵家三男


・HP:15/15

・MP:15/15


・STR:5

・DEX:5

・AGI:5


経験値:0/5


備考) 女神エレーヌの加護×3




たった10秒のシャドウボクシングもどきで、4レベルも上がったぞ。


......でも、これって、どうなんだ?


今んとこ、HPとMPはレベルアップ毎に3上がり、それ以外は1上がる感じかな。まだなんとも言えないけど。


経験値は多分だが、レベルと同じ数になる、とかそんな所かな。


とにかく、いつも世話してくれるメイドにでも聞いてみるかな。

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