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#49

 冬休みだ。

 冬休みと言っても、ただ寒いだけなので、何もやる気にならない。

 が、今日はそんな時でもやる気にさせてくれる、一大イベントだ。それは――


「メリークリスマース!!」


 サンタに仮装した四季は、笑顔でそう叫んだ。

 そう、今日はクリスマスなのだ。街は綺麗にライトアップされ、クリスマス仕様の装飾もされていた。ひなぎく荘も、僅かながらではあるが、クリスマスっぽく室内を飾り付けた。ハロウィーンの時のような、グダグダ感はない。料理は事前から試しに作ってみたし、ツリーの飾り付けもバッチリだし、ホールケーキももう予約してある。あとは取りに行くだけだ。

 四季の弟、亜季のシスコン騒動(?)があってから数週間経つが、四季は母の言いつけどおり月に十五回家に帰ってなどしていない。実は、一度も帰っていないのだ。正直面倒だし、こっちにいるほうが楽しいと考えた四季は、真っ赤な顔をして、角を生やしている母の顔を思い浮かべながらも、帰る事をやめた。

 今は、そんな事は忘れて、飲んで食って楽しんでいる。そろそろケーキが食べたいな~と思った頃、四季は住人達に声をかけた。


「じゃあ私、予約したケーキ取ってきますね~」


 そう言って出掛けようとすると、「待った!」と止められた。何だ何だ、と振り向く。


「もう、取りに行ってあるよ」

「へ? いつの間に……」


 菜乃花に「こっち来て」と手招きされ、示された方向へと足を進める。その先には、当たり前だがケーキがあった。「よーく見て」と、菜乃花にケーキを見るよう促される。促されるまま、ケーキをジーッと見た。

 すると、そのケーキに乗っているチョコプレートに『Merry Christmas』だけでなく、『Happy Birthday』とも書かれているのに気がついた。その瞬間、目を丸くする。そして、皆にお祝いされ、四季は笑顔でいっぱいになった。

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