#26
更新遅くなってすみません……。
一時間大目に見てやってください……。
「蘭! さっきはありがとな!」
突然玲央に後ろから声をかけられ、少しビックリしながらも振り向く。
「何の事ですか?」
「フォローしてくれた事だよ!」
「あぁ!」と若干忘れていた蘭は、手を打つ。
「べつに、お礼なんていりませんよ。っていうか、玲央君バカすぎます」
「なっ、なにっ!?」
あからさまにショックを受ける玲央。それを見て、蘭はクスクスと笑った。
「ホント、玲央君って面白いですね。あ、でも、バカは否定しませんけど」
「えっ、ちょっ!?」
「じゃあ、これで! お互い頑張りましょうね~」
蘭は振り向いて、手を振る。反論される前に、と足早にこの場を去った。
体育祭は順調に進み、只今の順位は、一位が緑、二位が青、三位が黄、四位が赤である。ちなみに、蘭と帆希は青組、玲央は黄組だ。どの色も、接戦だった。
「お疲れ、蘭! 競技も、あとリレーだけだね」
体育祭も、残すところあとリレーだけとなった。先程自らの種目を終えた蘭と帆希は、汗を拭いながら観客席へ戻ろうとしていた。
「そうですねっ。まぁ、蘭達にはあまり関係ないですけど」
「確かに~」
特別足が速い訳でもない蘭と帆希は、リレーの選手に選抜される事はなかった。まぁ、これは小学時代からの恒例であったので、蘭はいちいち気にしていなかった。
(……そういえば、玲央君はリレーの選手だって言ってましたね)
ちょくちょくした玲央との会話を思い出す。
(玲央君って、黄組でしたっけ。なんかバカっぽくて、ピッタリですよねぇ)
クスクス、と独り笑う。すると、ふと、何かを思い出した。
「……帆希ちゃん。そういえば、リレーの時係の仕事があるって言ってませんでしたっけ?」
「……、あ!」
「そういえば!」と言いたげな顔で、帆希はポンッと手を打つ。暫し沈黙が流れた後、「やべぇ!!」と叫んだ。
「『やべぇ』じゃ済みませんよ! 早くしないと始まっちゃいますよ!?」
「そそそそそそそうだね!? 行こう!?」
テンパっているせいか、何故か蘭の腕を掴み、来た道を逆に走りだした。「何で蘭もですかぁぁぁぁ!?」という蘭の声が響き残った。
「すみませんっ、遅れました!」
係席に着くなりなんなり頭を下げる帆希と、その後ろで戸惑っている蘭。だが、同じ係の者達は、帆希の声なんか耳に入っていなかった。
何も返ってこない事を不思議に思った帆希は、頭を上げる。すると、係の教師や先輩、同級生に後輩の全員が輪になって、何か話していた。気になって、どうしたのか帆希が訊ねてみると、後輩の口から思いもよらない言葉が出てきた。
「……実は、リレーに使うバトンとゴールテープなどの一式が見あたらないんです」




