最高の瞬間
すごく幸せだ。
どうしよう、俺。目の前に海羽がいて、隣に春崎先生がいて……まぁいなくてもいいけど。どうしてこんなに幸せなんだろう。ちょっと怖いなぁ……。俺の中でかなり期待と不安が入り混じっている。何でって言われても困るけど、幸せすぎて困るってあるよね。俺の憧れてた日常がやっとやってきたって感じかな。憧れとか言ってもあってはならない憧れだから何とも言えなかったんだけど。義妹に恋なんてしちまったら兄として終わりだし。
春崎先生が帰ってから、二人で談笑、というかいちゃいちゃしてた。
「おにーちゃんさぁ、何で私なんかに優しいのよ……」
「別に、美羽だけじゃねーよ」
そういいながら頭を撫でてやる。そうすると海羽は嬉しそうに首をすくめる。その動作がかわいくてかわいくて思わずにやけてしまう。まぁ、そのたびに義妹相手に……っていう感情が蠢いちゃうんだけどさ。
「わたしさ、おにーちゃんの眼鏡姿好きなんだけどなぁ」
「ん?ありがとう」
「だからさぁ、眼鏡、かけてほしいなぁ」
「ぁあ?眼鏡……いいけど」
海羽が楽しそうに寄りかかってくる。
「ん」
かけて見せた。とたんに海羽の目が輝く。
「ふわぁ……やっぱ格好いいなぁ、眼鏡」
「眼鏡が?」
ちょっと眼鏡に嫉妬している自分がいた。
ん? って言うか待てよ、俺。いつ俺と海羽が恋人的な感じになってんだ? まだ何も言ってないような……。
「うん?眼鏡、あたしもかけたいなぁと思って」
はぐらかされた。うわー、ショック。ないわ、それは。つらいなぁ。
「じゃあ海羽が俺にちゃんと好きって言ってくれたらいいよ」
「はっ?! ムリムリムリムリ!! だってそんなこと言ったら止めらんなくなるじゃん!」
「なにが?何が止められなくなるの?」
楽しいなぁ。
「だって、ちゃんと言葉にするの怖いし」
あぁ、これは絶対言ってくれないなぁ。かわいいこと言ってくれるけど強情だしなぁ。
「私…………が好き」
「何?聞こえないよ」
言ってくれる?
「私……眼鏡が好き! だから私にも買って!」
あぁぁぁ、、だめだったか。残念。一瞬行けると思うんだけどなぁ。
「そのうちな」
そういって逃げるように海羽から離れる。このまま一緒にいるとおかしくなってしまいそうだった。
あぁ、こんな恥ずかしがり屋な海羽に直接好きって言ったらどうなっちゃうのかな。
そんな意地悪いことを考えながら自室に戻って仕事を始める。
テスト中のくせして何やってるんでしょうね。しかし大丈夫です。←何が?
さて今回も駄文ですが。gdgdですがお許しください。これが私です。
さぁ、次は最終話になるかなぁ……。