人に似た何か──ラヴ上等の炎上を見て思ったこと
MEGUMI、「ラヴ上等」出演者の誹謗中傷に警告 出演者の「人に火つけた」発言が波紋──という記事を読んだ。
「まあそうだよな、誹謗中傷は良くないよな」と思う反面、いやしかし、と思ってしまう自分もいるんだよな。
別に元犯罪者なんて一生表に出てくるなとは思っていない。犯罪を犯した人であっても、更生のチャンスは与えられるべきだとおもう。
でもこの~、なんというか~……
腹の底からじゅくじゅくと滲みだしてくるような忌避感情たるや。
「人に火をつけた」というのがとにかくキツい。
殴ったとかなら分かる。
ヒートアップして「〇すぞ」みたいに脅迫したとかもまあ分かる。
酔っぱらって暴れて物を壊しまくって店に大迷惑をかけたとかさ……わからんでもない。
薬物とかもまあいいよ、いや、良くはないが……。
正直そういう事なら、更生だって出来ると思うんだよね。
ただ、人に火をつけるっていうのはちょっとわけが違う気がしてならない。
誤解を恐れずに言えば、私は「人に火をつける人間」を同じ人間だとは思えない。確かに姿かたちは人間かもしれないし、言葉だって通じるんだろうけど、決して分かり合う事などできない存在に思えてしまう。人の皮を被った魔物に思えてしまう。
先にあげた殴るだとか薬物だとか諸々を犯した人については、「やらかしてしまったけどこの人は我々と同じ人間である」という気がする。
「我々とは違う生き物だ」──そういう感情がこの忌避の念の根源にある気がするんだよね。少なくとも私はこのラヴ上等の出演者に対してそう感じている。
確かにさ、殴打も薬物も脅迫も加害の重さでは火より重くなり得る可能性はあるよ。殴れば人は死ぬし、器物損壊で人生が壊れる店主もいるだろう。でも私が着目しているのは、その行為の背後に想像される「心」だ。
殴るのは衝動、脅迫は虚勢、薬物は自分に向いた弱さ、として了解できる。ところが人に火をつけるという行為は、目的が「相手を苦しめること」以外に見つからず、その状態にある心を私は自分の内側から再現できないんだよな。
かといってじゃあ件の出演者が際限なく中傷されつづけるべきだとも思えないし、う~ん。中々難しい問題だと思う。
ただまあ、やはり誹謗中傷は避けるべきだとは思うけれどね。理由はその出演者の感情に慮って──ではなく、単純に自分が損だから。事務所なりなんなりもついているんだろうし、弁護士に頼むお金もあるだろう。度がすぎると損をするのは結局自分だって事になる。
そういう意味で、どれほど忌避感があったとしてもスルーすべきだと、少なくとも私はそう考える。




