第4話中編:冷たい頬のマシナ(田舎の生活)
「涙は宇宙のギャラクシー」第4話。
作品ジャンルとしては、
ヒューマンドラマ&歴史ファンタジーです。
毎度、勝手に設定しているED曲は
SPITZで「田舎の生活」
~うつらうつら柔らかな日差し 終わることのない輪廻のうえ~
時代設定は1360年。
舞台はスウェーデン、ゴートランド島。
主な登場人物は、
マキナ(=マシナ)と、
リーヴ、フリーダの3人です。
表紙絵はリーヴです。
マキナはやっと、
人の気持ちに寄り添います。
──島に吹く風も、流れる時間も。
マシナにとっては、初めて手にする、穏やかな宝物だった。
~★~マシナの食事~★~
宿屋で食事をしている3人。
マシナはパタパタと働き回って、食事を食べようともしない。
「──マーシーナー、冷めちゃうだろ?
食事はみんなで食べるのが、我が家のルールだぞ?」
「私は大丈夫。食事は自分で何とか出来るから」
「えぇー、本当にぃい?」
「アンタ、本当に食べないよね?
でもダメ、座りなさい」
「私は本当に大丈夫。
食事する時間があるなら働くさ……」
「────ふん、結構、結構。
このおいしく煌めくお菓子たちを見てもそれが言えるかな?」
「リーヴ!
何それ、何それぇえっ?」
「本当の本当に大丈夫だ」
意固地なマシナをジッと見つめながら、バリバリとお菓子を食べ続ける2人。
バリバリと、食べ続ける。
──バリバリとマシナの目を見つめながら。
すると……。
マシナがすくっと立ち上がり、艶めかしいポーズを決めはじめた。
「ちょっと、まさか。
──マシナちゃん?
何が言いたいのかしらぁあ?」
「このヤロー、やってくれるじゃねぇか~~~っ」
にこやかに拳を固めるフリーダとリーヴ。
「美は、一日にしてならず」
「もう、マシナちゃんには、絶対にお菓子あげない!」
「って、フリーダ!
アンタ、全部食べちゃってるじゃないか」
「そういう問題じゃないの!」
「いや、それは問題だろ!」
「今はそういう話じゃない!
乙女の真剣な時間!」
「──私は、苦手な食べ物が多いから……。
一日に食べる量や飲み物もごく僅かなんだ。
心配しなくてもいいんだよ。
ありがとねフリーダ、気を遣ってくれて」
「マシナちゃん……。
──マシナちゃん!
あげられるお菓子はここにはもうないけど、マシナちゃん!!!
……マシナちゃんったら」
「フリーダはお菓子、好きなんだね。
これからはアタシの分のお菓子、全部フリーダにあげるよ」
「なんですとぉおおおおおおおおおおお!?
本当なの、マシナちゃん!
約束だよ?」
「うん、約束」
「や・く・そ・く、マシナちゃん!
いや、天使様!」
フリーダの指切りが、マシナにはとても可愛らしい。
「えっへん」
「いよっ、世界一の美人!
聖女様!」
「気分がいい」
まんざらでもない顔で、様々なポーズをとり続けるマシナ。
「精霊女王!
女神様!
美の極み!
美の塊、美の結晶!
──宝!
マシナちゃんはもう!
────この島の、宝!」
「ふふん!」
「アンタら、一生やってなさいな……」




