第6話前編:~★~妖しい空気の、蒔那~★~
「でさぁ、ヤキモチ蒔那が僕に言うんだよぉ~」
~ほわんほわんほわんほわん、ほわわわわ~ん~
「何だよ蒔那、冷たいじゃん。
もっと褒めてくれるかと思ってたのに!」
「私が居るのに、話し相手作ったんですね、朝黎は。
ふーん、へー、ほーん」
「や、ヤキモチ妬いてくれてるの?」
「全然。
これっぽっちも。
刹那の毛先ほども、私にそんな時間はありませんでしたが?」
「まきにゃ~!」
つーんとする蒔那。
「私、掃除と買い物があるので、では。
ごゆるりと会話をお楽しみください」
「ごめんて……」
しかし、出ていこうともせずに部屋でつーんとしている蒔那。
「はぁ~あ、私、ちょっと疲れたかも~」
「まきにゃ!
……。
――――――うん、決めた。
これ、ぶっ壊すわ」
「え?!
お、落ち着いてください!
確かに怒りましたけど、嫉妬もありましたけど!!
朝黎の大事なもの、壊すこと、ないですって!!」
「引っ掛かったなぁ~~~~~?
マキニャ―――!!」
……っつーん。
ぷいっと、黙ってそっぽを向いて座る蒔那。
「もう知りません」
「えぇ~、可愛すぎるって。
そんなにつんつんしてたら、ツンツンしちゃうぞ?
まーーーーーーーーーー、きなっ?
つん、つん」
「知りませんよ?」
「つん、つん。
アハハハハハハ!」
「朝黎のバカ!」
☆
「ってさぁーあ?
機嫌取り戻すの、大変だったよぉ~~。
って、あれ?
慈恵路、そんな龍族の外星人みたいな顔色してたっけ?」
「その妄想ヒロインとの千夜一夜物語、まだ続けるのかい……?
勘弁してくれよ。
この惑星ごと、消し去りたい気分だ……」
「でもぉ、惑星は壊せても、たった一つの "愛" は壊せないと思うよ?」
「うぅ~……。
次は俺、破壊神みたいな顔色してる気がするぜぇ……」




