見る目の数と、重要視するべき部分について。
「私は天才だ。そして諸君に小説を教える義務がある」
読者の皆様にとっては腹立たしい事に、これは正解の冒頭なんです。
読者が「!」「!?」「?」となる、要は注意を引く冒頭。まず、それを提供するのが作家としての最低限の義務であると信じています。
小説の冒頭とは、どんな読者でも必ず目を通す部分ですよね。
そこで必ず読者の注意を引かなければいけないんです。
なぜなら、読者は、文章を1行読むごとにエネルギーを使うんですよ。
そして、『つまらないな』と思われた瞬間ーーエネルギーを使う価値もないと判断された瞬間にーー他の作品を探しに行く。
このサイトは、飽和する程の作品群で溢れているんです。
つまり、
「あなたの作品の代わりなんて、いくらでもある」
この事実に、あなたが物書きの端くれなら、腹を立ててください。だけど、ここから先を読むのを辞めないでほしいです。
もし、あなたが、活字を追いかけることを楽しいだけの、ただの読者だとしても。エネルギーが有り余ってるのなら、読んだ方がいいと思います。そっちの方が嬉しいです。
まず知ってもらいたいのは、
『目より先に手が肥えることはない』ということ。
今話題沸騰中の呪術廻戦の中のセリフですね。間を射ていると思わず感心してしまったので引用します。
つまり、作品を見る目を養わなければ、作品を生み出す手も養えないということです。
一流とそれ以外を分けるのは、『見る目の数』です。
作品の善し悪しを判断するの出来る目には沢山の種類があります。
キャラクター、世界観、アイデア、テーマ、文体、雰囲気、構成、展開、ログライン、タイトル、冒頭
……ぱっと思いついただけで、私は11個の見る目を持っている訳なんですけど……あなたは、自分が持つ目をどれくらい数えられるますか?
そして、その目が作品を適切に評価する能力を持っていると自信を持って言えますかね?
見る目とは、そのまま、創作者の力量に他なりません。
そして、そのうち、生きていく上で、創作することが避けられない日が来ると思います。
その日のために見る目を養おうという話で、そこで特に重要な部分が物語のつかみーー冒頭だということだ。
これから、作品で重要視するべき部分、それが冒頭だという話をさせて頂きます。
ちなみに、この文章を書いているのは今春高校三年生になるばかりの小童です。世間ではガキと蔑まれる年齢ですね。
「上から目線で偉そうにご高説を垂れやがって」
分かります。誰がお前みたいな無名の人間の話を聞くんだ。ということですね。
だから、
・短編小説20作品制作
・評価ポイント9000以上獲得
・今春新人賞応募済
という実績(あらすじにも書いてある)を踏まえた上で、これからの話を聞いてください。
これからの講座のほとんどは、私の経験談や調査をもとにしている。それなりに説得力がある内容に仕上げるつもりです。
そして、聞いた方が、あなたのためにもなると思います。
さて、あなたには、物語の途中で、読む気が失せてしまった本はありますか?
あるとしたら、いったいどこで読む気が失せてしまったのすか?
それは当然、読むことに飽きた瞬間でしょう。
惰性で読み進める気も起きない、実に退屈な小説は実在する。このサイトはほとんどがそれです。玉石混交、玉と石の比率が1:99くらいの割合で存在しています。
100作品に1つ。
最低限、退屈では無い作品の割合が、これです。
しかも、 退屈では無いからといって、面白いとも限りません。
数多くのレジェンド作品をこのサイトは内包しています。
無職転生、リゼロ、転スラ……他にも枚挙に暇がないですけれど、昨今の作品の中に、そういった伝説的作品が新しく生み出される気配はありますか?
私は無いと思います。
本屋まで行って、レーベルから出版されている作品を物色する方が遥かにマシです。Web小説は所詮、暇人が惰性で読むものであり、その中に真に面白いものは存在しない。そういう時代になりました。なってしまったんです。
私は、あの、群雄割拠の、今より活気溢れた最高の時代にタイムスリップしたい。
ランキングに新たに浮上する作品をウキウキで待っていた、あの過去。それにすがりついて、あわよくば、取り戻したいんです。
だから、あなた方に教えます。私の持ちうる知識や技術のすべてを。
私の動機が分かりやすく伝わったところで。
初っ端からあなた方の心を鷲掴みにし、ブクマ登録をさせ、ランキングに浮上する為に。
これから講座を始めたいと思います。
よろしくお願いします。
次回、冒頭編。
家に帰ったら書きます