第25話 ハリーの今後について
エリーブラウン11才のお話し。
ここは、士官幼年学科第三教棟、ハリーヘイゼル教官室内。
エリーがハリーに尋ねる。
「それで、ディアスさん・・・・・・あゝ、ハリーさん今後どの様にされるおつもりでしょうか?」
「聞きました。ハリーさんが凄く頭が良いてことを、勿体無いと思いませんか?」
エリーがハリーを少し寂しそうに見て言った。
「はい、一旦、官僚として中央に勤めましたが、愚かな上司のもとで色々指摘したらこの様に」
ハリーは別に気にしていない感じで言った。
「では、ハリーさんはこのままで良いと思われているのですか?」
エリーはハリーの顔を見上げて残念そうに言う。
「いいえ、この時、セレーナ様と同じ現世に転生したのは天命に違いないと思っております。セレーナ様・・・・・・いいえ、エリー様のお役に立つために、私はハリーヘイゼルとして転生したのだと・・・・・・、前世の過ちを償うため」
「私は前世で、セレーナ様の危険を察知出来ず。簡単に皇帝、四卿に嵌められました。それは、本当に無念で仕方無かったのです」
ハリーは顔を強張らせて、言葉を発して目から涙を少し流した。
「私を引き上げ活躍の場を与えて下さった。主様に何も報いれないまま、守れなっか愚かな臣下の汚名を返上するために、今ここにいるのです」
エリーは椅子から立ち上がり、ハリーの両手を握り締めて言う。
「このままではダメですよね。あなたの優れた叡智を世のために使いましょう!」
アンジェラが話しに入って来る。
「ハリーさん、官僚としてどうなんですか? もう終わってる感じなのでしょう」
ハリーはアンジェラに視線を移して、嫌な顔をする。
「まあ、中央部局復帰は、まず無理でしょうね。仮に復帰出来ても昇進はかなり厳しいかと思います」
エリーは微笑んで顔を傾ける。
「一体、何をやらかしたんですか?」
「まあ、色々です」
ハリーは諦めた顔でエリーを見た。
「もし、良ければですけど、ブラウン商会に来るつもりはございませんか」
エリーはハリーの顔を見つめて微笑みながら言った。
「お父様が人手が足りないていていたのを思い出したので・・・・・・、あゝ、でも、お父様に確認してみないと、また後日にでもお知らせ致します」
エリーが言い終わると、ハリーが嬉しそうな顔になっている。
「エリー様のブラウン商会に! それは、本当にありがとうございます」
「お父様に確認してからなので! まだ、わかりませよ・・・・・・」
「それと、ハリーさん、お願いがあります。様付けではなく、外ではエリーもしくは、エリーさんでお願いしますね!」
ハリーが不思議そうな表情をする。
「なぜです?」
「面識も無いのに様付けて変ですよ、今は、私はただのエリーブラウンですから」
「はい、了承致しました」
ハリーは随分と晴々とした表情をしている。朝の印象とは大分雰囲気が変わった。
「それにしても、エリー様、あゝ・・・・・・、さんの護衛の方、只者では有りませんね。私は、体術は並には使えるつもりだったのですが、簡単に制圧されてしまいました」
エリーがハリーの握っている手を離して、嬉しいそうにハリーを見る。
「トッドさんですね。強いですよ、一緒に修練していますが、私も魔力を上げないと厳しい相手です。今の所、現世で、トッドさん以上の方とはお会いしてません」
アンジェラが寂しそうそうにエリーを見ている。
「どうしたのですか、アンジェラ様?」
エリーがアンジェラを見ると目を少し潤ませている。
「わたくしは何番目なのですか?」
「ええーーっと! なんのことでしょう?」
エリーが戸惑って言う。
アンジェラが目をキリッとさせてエリーを見た。
「強さです、強さの順番ですわ! エリーさんの思っているい順番ですわ。転生したとはいえ、わたくしは元セレーナ10騎士の一人リーゼバーンなのですわ」
エリーは、(あゝそこ、ううん・・・・・・、思ってる通り伝えるべきかな)
「アンジェラ様、では正直に申し上げます、四番目くらいで・・・・・・すかね」
アンジェラはブルー瞳を少し痙攣させ動揺している。
「よ・・・・・・ん番目・・・・・・、あゝーーそれはなんとも情け無いことですわ」
アンジェラは弱々しい声で言った。
呆然としているアンジェラの肩に、エリーは手を優しく置いた。
「それでは、アンジェラ様そろそろ失礼致しましょう。ハリーさん! 後日お伺いしますので、本日はこれで失礼します」
そう言ってアンジェラの手を少し引っ張って教官室から退出した。
その後のアンジェラは終始元気がなかった。エリーは、(4番目て結構良いと思うのだけど、不満なのかしら?)
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