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第16話 エリーvsアンジェラ決勝戦3


 士官幼年学科剣技大会2日目午後、剣技大会決勝


 エリーとアンジェラは一進一退の攻防を繰り広げていた。見た目にはエリーが攻め倦んでいる様に見える。


「エリーさん、そろそろ終わりに致しますわ!」

アンジェラが、らしくない大声を上げる。


エリーは朱色の瞳を大きく開けてアンジェラを見た。

(アンジェラ様どうしたんですか?)


 アンジェラが魔力量を一気に増やし、木剣を右斜め上段に構え身体を左に振るとエリーの前に物凄いスピード入って来た。

上段からの強烈な斬撃、すぐさま返して胸部への渾身の突きを放った。


 エリーは上体逸らし上段の斬撃は交わしたものの、その後の突きには少し対応が遅れ木剣の剣先が胴の防具を僅かに擦る。

(当てられた、嘘でしょ!見切れなかった)


 エリーは上体を立て直し連続で中段の斬撃を繰り出し、アンジェラと距離を広げた。


 エリーは木剣を上段構え、アンジェラを視感してはっと気付いて理解した。

(あゝ・・・・・・この感じ懐かしいと思ったら、漆黒の乙女? うーーっと、なんて子だったか、リーザ バーン、騎士団長の娘さんだったかな? そりゃ十年くら一緒にやったもんね、私にかなり懐いていたな・・・・・・)


 エリーは木剣を上段から右斜め中段に構える。

(それじゃ、本人に聞いてみようか!)


 エリーはゆっくりと前に出て、全身の魔力量を今までに無いくらい増加させアンジェラに斬撃を放つ。アンジェラはそれを木剣で斜めに受け止めようとするがエリーに押し込まれる。


 エリーはアンジェラに顔を近付け見上げて言った。

「ねーーっえ! 漆黒の乙女リーザよね!  美少女ズラして舐めたマネしてくれますよね!」


 アンジェラはエリーに押し込まれながら苦しそうな顔している。

「やっと気付かれたのですか、セレーナ様」


エリーは悲しそうな顔をして言う。

「昨日から知ってたの? 弄ばれたの私!」


「アンジェラ様だから色々考えていたけど、リーザちゃんなら無用よね」


「いいえ、違いますわ! ワタシクも・・・・・・」


 アンジェラは直ぐに否定するが、エリーは更に魔力量を増大させ木剣を押し込む。


 エリーはアンジェラの瞳を見つめる。

「リーザちゃん可愛い顔が台無しよ。そんなに汗かいちゃって!」


 アンジェラの木剣は完全に押し込まれ脇腹に食い込み始めた、


〈うーーっ!〉アンジェラが痛そうに呻き声を上げる。


 エリーは更に魔力量を増加化させた瞬間、アンジェラの木剣が砕け散り、防具に亀裂が走った。〈バーーン バッキ、バッキ〉アンジェラがその場に倒れ込む。


 審判は驚愕した顔をして、しばらくエリーを見つめていた。


そして、審判は旗を挙げる。

「勝者、エリー ブラウン!」


 会場周辺から歓声とどよめきがおこる。


《最後アンジェラ様をパワーで押し込んだぞ、信じられん》

《うわー、なんてパワーだ!》

 歓声と色んな声が聞こえて来る。


(やっと終わった。最後疲れましたけど勝ちました)


 エリーはハーーと息を吐き前を見る。

アンジェラが未だ倒れている。


(起き上がれないのかしら? )


(とりあえず場を取り繕わないと)


 エリーは礼をして、アンジェラの元に駆け寄る。両膝を着き、アンジェラに抱き、顔を寄せる。

「アンジェラ様、お怪我は大丈夫でしょうか」エリーは心配そうな顔をしてアンジェラを見つめた。


アンジェラは苦笑いしながら

「リーザとわかったら容赦ないのですね、たまったものでは無いですよ」小声で言った。


「アンジェラ様立てますか?」

 

 エリーが更に小声で言った。

「話は後で、二人でしましょう、とりあえ今はアンジェラ様とエリーです」


エリーはアンジェラの上半身を支えて起こす。そして、エリーはアンジェラの顔を抱え込んで言った。

「本当にまた会えてうれしいです!」

 言葉とともにエリーの朱色の瞳からは大粒の涙が溢れていた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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