第15話 エリーvsアンジェラの決勝戦2
エリーブラウン11才のお話。
士官幼年学科剣技大会2日目午後。
午前中で準決勝まで終わり、昼食休憩後、決勝戦が開催される。
第一ブロック内、エリーとアンジェラは試合開始ライン位置に立ち対峙している。
審判が確認の声を上げる。
「準備は良いか!」
エリーが直ぐに答える。
「問題ありません!」
アンジェラも答える。
「問題ありませんわ」
審判が双方見て言う。「名乗りを!」アンジェラの方を手で差した。
アンジェラが礼をして「アンジェラ クロード3年生、正々堂々良い試合になる事を願いますわ」
審判はエリーを指し示す。エリーは礼をして声を上げる。
「エリー ブラウン特待学生。お互いに良い試合を致しましょう!」
お互い礼をした。審判が声を上げる。「準備良いか!」両者に問う。両者頷く、審判は旗を振り下ろした。
「試合始め!」
アンジェラは右足を前に上体を右に振り、木剣を斜め上段に構えて動かない。 エリーはスキル神眼を発動して、アンジェラを視感していた。
(アンジェラ様、どう来る! ロイ様と同等かそれより少し上て感じかなぁ?)
アンジェラは左足を引き、体勢を低くする。
(エリーさんと向き合って前から来る魔力波動? 心の底からの物凄い騒めき私が長年探し求めていたお方! ルシア会長戦から感じていた、感情のうねりはセレーナ様が近くに居られるために起こっていたていたて事なのですね・・・・・・)
アンジェラは剣先でエリーを視感しながら、驚いた様な表情をする。(やはりこれは、間違い無く、私たちが、守れなっかたお方、そう償わなければならいセレーナ様!やっとめぐり逢えたのですね)
アンジェラの顔から明らかな動揺の色が見て取れる。エリーはアンジェラの様子を見て違和感を感じていた。(なんか、今までと違う感じ、何かしらこの感じ昔に懐かしい様な? うーーん、なんだろう?)
アンジェラは木剣を上段から下段に下げながら身体に流す魔力量を上げる。
(そう私が、償わなければならいお方! だから、こんな蠢く感情が出てきたのだわ)
アンジェラは静かに下段から右上段へ構えを移行する。
(わたくしは、十年以上、セレーナ様と修練をやって来た、そう、正確無比なその剣筋、でも? セレーナ様は意識は覚醒してるのかしら完全に少女の雰囲気なのですが?)
アンジェラが動揺した顔から、悲しそうな顔になり瞳から涙が溢れている。
エリーはアンジェラの顔の変化に困惑していた。(どうしたの、アンジェラ様、私と試合するのがそんなに嫌のかしら?)
試合開始から、すでに15秒程経過していたが、両者対峙して距離を保ったまま、距離を詰めない。
満を持して、アンジェラが動く。左から上段斜めの斬撃、その後のスピードのある胸部を狙った中段の斬撃。
エリーは神眼スキルで難なく交わす筈だった。しかし、エリーの右手の防具にアンジェラの木剣が僅かに掠める。エリーに動揺が走る。(どうしたの、見切れなかった?)
エリーは慌てたように間合いを取る。
(私、アンジェラ様を侮っていたかしら、気を引き締めて行かないと、だけど全力という訳には行かないものね、大怪我させたら大変だし・・・・・・)
アンジェラは目から涙が止まらない。(ほぼ間違いなく、私の主、セレーナ様だと思いますが、そのお身体では十分に力を発揮されていない様に見受けられますわ。なら・・・・・・)
エリーはアンジェラを視感して慎重に動きを見る。(何か、特別なスキルでもあるのかしら、でも、神眼で認識出来ないてあり得るのかしら?)
エリーは左に上体を振り、木剣を右下段に構え右足を後ろに蹴り出した。アンジェラに一気に詰めると、脇腹目掛け斬撃を繰り出す。アンジェラは上体を右に捻り、木剣を掬い上げる様に振り斬撃を払い退ける。
エリー(いなされた。やるわね! アンジェラ様! こんな感覚現世に来て初めてだよ)
エリーはアンジェラと再び距離を取る。
アンジェラを視感して、エリーは身体を前に大きく沈める。木剣を左下段に構え上体を左に振ると、一気にアンジェラ目掛けて飛び出した。
エリーは身体に魔力を更に流しスピードを上げて、アンジェラの右下方か腰から上方への斬撃を放った。アンジェラは右足を引き、上体を逸らしながら木剣を斜めに引いてエリーの斬撃を外に受け流す。
エリー(私の剣筋が読まれている? 適切に方向を読み魔力を使っているのね)
エリーはアンジェラとの間合を取らず、すぐさま、牽制の斬撃を連続で入れてアンジェラを後方に下がらせた。
アンジェラの顔が少し微笑んでいる。
エリーは思う。(アンジェラ様笑ってる、先まで、泣いていたのに?)
エリーは全身に流す魔力量を増やして、上体を沈める。そして、一旦、間を取って左に身体を振り、木剣を右上段に構えてアンジェラに向けて飛翔した。アンジェラは微笑んだまま、左足を引き、上体を左後方に捻りながら、木剣を中段正面に構えて上方に突き上げる。エリーの斬撃の軌跡上にアンジェラの木剣が入り込んで来る。
エリーはアンジェラの突き上げに対して、エリーは身体捻り、斬撃が弱まりながらも下に押し込む。
エリーは、アンジェラの右側面に抜け、素早く、牽制の斬撃を入れ距離を取った。
エリーはアンジェラを視感して、魔力量は多くないけど、魔力制御が上手いと思ていた。
(アンジェラ様、手擦らせてくれますね)
エリーはふーーと息を吐いた。
二人の試合を見ていた、学科長がジェーンに向かって口を開く。
「アンジェラさん、予想以上ですね、エリーさん手を焼いてるね、でも、エリーさんに勝つのは無理かな」
ジェーンが学科長を見て言う。「どうしてでしょうか?あれだけ凌げば、勝機も有るのではないかと」
学科長はあっさり言う。
「エリーさんまだ、本気じゃ無いからですよ。アンジェラさんはもう限界付近で対応してしてますからエリーさんが本気出せば直ぐに決まります」
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