第14話 エリーvsアンジェラ決勝戦1
エリーブラウン11才のお話し
士官幼年学科剣技大会2日目午後
昼食時間。
午前中で準決勝まで終わり、昼食休憩後、決勝戦が開催される。
決勝進出者は アンジェラ クロード3年生vsエリー ブラウン特待学生と決定した。決勝戦は第一ブロックで開催される。
エリーは剣技場外周のテラスベンチに座っていた。隣にはジェーンが座っている。
「ジェーン教官、昼食は中央食堂でとるんじゃなかったんですか」
ジェーンはエリーを嬉しそうに見つめる。「お前が寂しいだろうと思って、食事は弁当にしたのだぞ」
(確かに、お弁当を一緒に食べる様な、お友達はいませんけど、アンジェラ様はちょっと変だし?)
エリーはジェーンの顔を見上げる。
(ジェーン教官、多分、良い人なのだろうな、私のために、だいぶ気を使ってくれているのだろうけど、もうちょっとほといてくれても良いのだけど)
エリーはランチケースを開けハンバーグサンドを手に取り口に運ぶ。
〈かっぷ、モグモグ〉
「エリー! それ美味しそうだなぁ」
ジェーンがエリーの顔を覗き込みながら言う。
「ジェーン教官、弁当あるじゃないですか」
エリーが嫌そうな顔で言うとジェーンが寂しそうな顔で言う。
「少し食べさせてくれないか」
エリーはしょうがないなみたいな顔して言う。「じゃあ、ちょっとだけ」
2個目のハンバーグサンドを半分千切ってジェーンに差し出した。
「エリー、すまない。有り難く頂く」
ジェーンは右手でハンバーグサンドを掴むと、半分くらい噛み込んだ。
〈がっぷモグモグ〉
「エリーこれは美味いなぁ」
「いくらでも、行けそうな感じだ」
「この甘辛いソースが絶品だ」
ジェーンは満面の笑みを浮かべる。
「もうダメです、私の分がなくなっちぃます・・・・・・」
エリーがほっぺたを軽く膨らませ、ちょっと怒った様な顔をしてジェーンを見る。
「そんな顔するな、可愛い顔が台無しだぞ」
ジェーンは戯けた様な顔で言った。
「なあ、エリー食事は喋りながら、食べる方が美味しいだろう」
「確かにそうですけど、教官は私の事どう思っているんですか」
エリーはジェーンの紫色の瞳を見つめて言う。
ジェーンは一瞬考えて言う。
「エリーは、可愛い守らなければならない弟子だ」
「それだけですか、他には何かないのですか」
「それだけで、充分な理由と思うが、ダメなのか?」
ジェーンがちょっと困った顔をした。
エリーは思った。(ジェーン教官、真面目な人だな、顔に出ちゃってるもん)
そうんな感じで昼食時間が過ぎて行く。
昼食休憩が終わり、エリーは剣技場剣士待機場所にやって来た。運営担当学生はエリーに声を掛ける。
「エリーさん防具着用お願いします」
「はい、わかりました」
エリーは、学生から防具を受け取る。防具は毎回、試合後、損傷不具合が無いか運営担当がチェックしている。
エリーは、慣れた手つきで防具を装着していく。最後に緩みやがたつきがないか確認して着用完了である。
ジェーンが声を掛ける。
「いよいよ、決勝だ、勝って来い」
エリーはジェーンに微笑んで声を上げる。
「はい、勝って来ます!」
試合ブロック内にすでにアンジェラが立っていた。エリーは気付いて頭を下げる。
「アンジェラ様、よろしくお願いします」
アンジェラは冷たい視線でエリーを見ている。
(あーーっ! エリーさんだ、気持ちが落ち着かない・・・・・・!? なぜ、なんか暗く重い感情が大きく渦巻いている、ロイさんと話をして心が晴れたはずなのに? なんか違う、なぜ、エリーさんに感じる重い感情?)
エリーは、アンジェラを見て凄く怖い表情なのに、内心驚いていた。
(アンジェラ様、試合だからて追い込み過ぎじゃない? 美少女が台無しです。もっと余裕の表情でお願いしますよ)
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