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第1話 初めての登校

エリーブラウン11才のお話。

 グラン連邦国、首都西南の小高い兵陵地に幼年学科の校舎はある。エリーは軌道車両に乗り最寄り駅で下車、家から30分程で着いた。

 

エリーは士官幼年学校の女子用スカート制服着用している。幼い少女が着用するにはまだ、かなりの違和感があった。紫色の髪にツインテール、顔は整い美形だがまだ幼い。細身の体に通学ラップトップバッグは大きく感じられる。


 駅舎から出て校舎方面に歩いていると、後ろから学生達の話している声が聞こえる。

〈こんな幼い子が幼年学科なの?〉


〈この子は体験入学かなんかな・・・・・・〉


 エリーは周囲の声を聞きながら思った。

(私、確かに11才だけど! 何か問題あるの!)


 直ぐに幼年学科正門前に到着した。

門柱には【連邦国軍士官学校幼年学科】と書かれている。

 エリーの後ろから、少し離れて着いて来ていた二人の男女の護衛がエリーに軽く会釈して駅舎の方へ引き返して行く。


 通常、士官幼年学科学生は13才より入学となるが、エリーの場合は特殊で首都国立中等学科へ首席合格で一旦入学、しかし、魔力適性判定で異常値を叩き出し、国家中枢院にて特異点秘匿対象者に認定されてしまった。そのため、一般学科では秘密保持が出来ないと判断され情報管理が出来る、国軍管轄の士官幼年学科に国家特待学生として飛級編入となったのである。


 エリーは正門を通って校内に入ると軍服の女性が目の前にやって来る。


「エリーブラウンだな」


 カーキ色の軍服に肩には階級章が付いている、シルバー2本線に星一つ、階級は少佐だ。腕には教官と表示された腕章が巻かれている。

 

 赤髪のショートボブ、紫色の瞳、切れ長の目、顔は透き通る様な白い肌をしている、すらっとしたスタイルで軍服姿が似合っている、身長は170 cmくらいあるだろう。

「私は、お前の専任指導教官に任命された、ジェーン ジョージアだ! しかし思った以上に小さいな!」


 エリーは、少しムッとする。(へえっ! 私は151cm 確かに身長差は20cmくらいだから、まあ、小さいは合ってるけど! なんか嫌な感じだよ)


「今日から宜しくお願いします」

 エリーはそう言って頭を下げる。


 ジェーンの紫色の瞳はエリーを冷たく見つめる。

「学科内での挨拶、敬礼等は後から指導してやる!」


 エリー戸惑っていた。(このジェーンさん、美人なんだけど、全然愛想ないし、なんか怖いよ)


「エリーついて来い!」

 そう言うとジェーンはさっさと歩き出した。そしてエリーは戸惑いジェーンの後ろをついて行った。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

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 これからも、どうぞよろしくお願いします。

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