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記念作品シリーズ

太陽

作者: 尚文産商堂

初日の出を拝みに来た。

登山なんて何ヶ月ぶりだろう。

まだ暗い山裾を、一歩一歩踏みしめながらゆっくりと上がっていく。

同じ考えの人だろうか。

何人も何人も、同じ筋を通って、頂上を目指しているようだ。


山の途中にはいくつか休憩所や展望台がある。

そこでもたくさんの人が集まっていた。

家族連れの姿も見えるが、カップルだって、一人で登ってきている人だっている。

みんな考えは同じだ。


その中でも一際多い、頂上を目指す道を登っていると、少しずつではあるが山頂が近づいてきているのがわかるようになった。

木々が茂っているが、空が見えるようになってきたからだ。

足取りは重く、しかし気持ちは軽い。

必要なのは体力よりも気力なのかもしれない。


山頂はもうたくさんの人がいた。

ベストスポットはすでに満員であるが、2番手、3番手となるとまだスキマがある。

そこの一箇所に、ようやく腰を下ろした。


太陽が上がってくるのは、空を見ればわかる。

真っ黒に星が散りばめられた結晶は、その色をわずかに変えていく。

砕け、割れ、消えていく暗闇は、去年の未練をまだ引きずっているようだ。

だが、白く、輝き、造られていくリボンは、今年の希望を見させてくれる。

色々あった去年、色々あるだろう今年。

その両方が今ここにはある。

太陽が顔を出す時、思わず両手を合わせてつぶやいた。

「明けましておめでとうございます、今年も良き年となりますように」

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