佐藤姉妹の過去
今回はキナとその姉であるナナミの過去です。
ナナミは彼女の後輩です。
キナはナナミとともに下校していた。
「お姉ちゃん、今日もお勉強?」
「そうだね。来年受験だし」
「どこに進学したいとかあるの?」
「木野山高校かな?最近、そこに進学した先輩に教えてもらってるの」
この時期からお勉強なんて真面目な姉だなぁ、なんて思いながらキナはナナミを見ていた。
「そうだ、キナもその人に教えてもらう?今度、また約束しているんだけど」
「いいの?その人の迷惑にならない?」
「大丈夫だよ、いつでも連れてきていいって言われてるからさ」
それなら、一緒に行こうかな……?とキナは思う。
次の休日、ナナミに連れられ図書館に向かうと、茶髪の女性が「やぁ」と声をかけてきた。
「あ、そっちの子がナナミさんの妹さん?」
「はい、そうですよ。キナ、彼女が先輩のスズエさん」
「初めまして。分からないことがあったら何でも聞いていいからね」
優しそうな雰囲気の彼女に、キナはなぜか心安らぐ気がした。
彼女の教え方はとても丁寧で、キナもすぐに分かった。
「じゃあ、また」
夕方、親が心配するだろうからとお開きにして帰路に着いた。
「あの人、いい人だね」
「そうでしょ?あの先輩、本当に頭いいしお人よしだし、結構人気な先輩だったんだよ」
ナナミも、部活の縁で知り合ったらしい。
「あの人、私と同じで剣道部だったんだけどね。何回も全国大会に行ってるの。引退してからも時々見に来てくれてたな」
そんな会話をしながら、二人は家に着いた。




