ハナとカナクニの過去
ハナとカナクニの過去です。
幻想怪盗団のネタバレらしきものが出てきますが、特に読んでいなくても大丈夫です。
ハナはカナクニ引率の元、美術展に来ていた。
「ハナさん、この絵は……」
「ふむふむ……」
そうやって回っていると、茶髪の少女が目に入った。
彼女は一つの作品をジッと見ていた。それを見ると、白野画伯が描いた絵が飾られていた。
「すみません」
「あ、見られる方ですか?ここ、邪魔ですよね」
ハナが声をかけると、その少女はよけようとした。
「いえ、そう言うわけじゃなくて。何か熱心に見られているから、なんだろうと思って」
そして、その絵を見て、
「この絵、きれいですよね」
ハナがそんな感想を言うと、少女は表情を暗くした。
「……まぁ、そうですね」
「どうしたんですか?」
「……白野画伯には、黒いうわさがあるんですよ」
黒いうわさ……?とハナは首を傾げるが、「いえ、何でもありません。では、ゆっくりしていってください」と彼女は去っていく。
帰り道、カナクニに尋ねてみると、
「そうですね……実際、彼に黒いうわさがあるのは事実ですよ。ただ、本当のことかが分からないのが現状ですね」
そう答えられた。
「そう、ですか……」
「でも、珍しいお嬢さんですね。この噂は一部しか知らないんですけどね」
カナクニは「心配しないで、ハナさんの決めた道を進みなさい」と笑った。




