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???の過去
この話だけ、ほかの人達と物語テイストが違います。
誰かって?もうすでに出てきている人ですよ。
女性は、男の赤子を抱いて走っていた。
――この子だけでも助けないと……!
この子は無理やり妊娠させられた、いわば不義の子だ。でも、女性はそれでも彼を愛していた。
そしてだからこそ、悪魔の手に捕まってほしくなかった。自分はもう手遅れだ、でも彼はまだそうじゃない。
(近くに高雪家の家があるハズ……!そこに預けたら……!)
実家は頼れない。そうなると、そこしかない。
彼女は走って走って、高雪家の前まで来た。そこに赤子を置き、彼女は遠くに逃げる。
(ごめん……ごめんなさい……でも、あなたを助けるには、こうするしか……)
そのあと、女性は男に捕まり、元居た場所に戻された。
――数年後、その子と再会することになることを、彼女はまだ知らない。




