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DEATHGAME~A STORY NO ONE KNOWS~  作者: 陽菜


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12/19

レイの過去

今回はレイの過去です。彼女と彼は気が合いそう……。

 まだ高校生だったレイは夏休みの時、勉強のために近くの図書館に来ていた。

 キョロキョロと空いている席を探していると、ふと茶髪の女子中学生の隣が空いていることに気付いた。いつもならそこに座ろうなんて思わないのに、この時はなぜかレイはその隣に座った。

「隣、失礼するね」

「あ、どうぞ」

 彼女はチラッと彼を見ただけで、続きを読んでいた。

 不意に、その本を見ると女子中学生が読めるようなものではない、難解な研究書だった。それはレイも読んだことがあったが、友人にはなかなか話が通じない内容だった。

「ねぇ、それ……」

「はい?」

 その珍しさに、思わず声をかけてしまったが、彼女は嫌な顔をせずレイを見た。

「あの研究のやつだよね。認知がどうのこうのっていう……」

「知っているんですか?」

 彼女は目を輝かせた。どうやら彼女も友人とは話が通じなかったらしい。

 二人はそのまま話をした。彼女は自分と趣味がよく合うようだ。それに博識で、とても中学生とは思えない。

「すごいね、そんなことまで知っているなんて」

「あなたもですよ。そこまで知っている人なんて、私も初めて会いました」

 彼女は嬉しそうにしていた。

 ――あぁ、彼女が友人だったら楽しいんだろうな……。

 不意に、レイは思う。勉強しか取り柄のない自分には、ここまで趣味の合う人なんてなかなか出会えないのだ。

「……あの、私、休みの時ならいつもこの時間にいますから。また話しましょう?」

 彼女はそう言って、笑った。


 それは、孤独を埋めてくれる時間。

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