松浦兄妹の過去
マミとミヒロの過去です。
マミとミヒロはカフェにいた。
「こうしてゆっくり過ごすのも久しぶりだな」
「兄貴があたしの誘いに乗らないからだろ?」
兄妹で話していると、茶髪の少女が注文の品を渡しに来た。
「コーヒーとケーキです。また何かありましたらお呼びください」
そう言って、彼女は引く。
二人で穏やかに話して、いざ会計という時に、先ほどの少女が黒髪の男性に絡まれていた。
「あの、だから迷惑なんだって」
「何を言っている?いいバイト先があるからそこに行ったらどうだって話をしているだけだろ?」
「ここの人達は事情を知ってくれてるから。いい加減私を縛らないで」
何が何だか分からないが、二人は知り合いらしい。
「おい、困っているだろ?」
見ていられなくなったミヒロが少女の前に出る。
「お前には関係ないだろ?」
「ちょっと、やめてよ……!お客様に因縁つけないで」
少女の言葉に黒髪の男は「フン。まぁいい」とミヒロの顔をチラリと見て、どこかに行ってしまった。
「あ、ありがとうございます……」
「いや、いいさ。そちらこそ大丈夫だったか?」
「はい。……あ、会計ですね。今回はサービスさせてください」
そう言って、少女は会計をしてくれた。その帰り、
「あの……お節介かもしれませんが、気を付けてくださいね?あいつ、もしかしたら何か復讐するかもしれないので……」
「そんなことされないと思うが……肝にめんじておく」
そして、店から出た。
「さっきの兄貴、かっこよかったぞ」
「そりゃどうも。さすがにあの場面で放っておく方がやばいだろ」
仲睦まじく、二人は笑った。




