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君に会った瞬間(とき)  作者: 永井 勇樹
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瑞樹の心配1

私用で更新遅くなりました。

すみません。

多目的室ルームの空いてる端の席に座る。

瑞樹も僕の向かい側の席に座る。

その後、学生バッグの中から数十枚ものルーズリーフを渡してきた。


「はいよ。これはお前がいなかった間のノートな。」

見ると、教科ごとにしっかりと分けられている。

一教科ごとに取ったルーズリーフをしっかりとホッチキスで束にされていた。


「ありがとうな。」

自分のためにここまでしてくれる友人がいるのは千景にとっても嬉しいことだ。


「でも、何度見てもやっぱりお前の字は綺麗だな。」


「お前ほどじゃないけどな。」

瑞樹の字は本当に綺麗だ。

瑞樹と千景はよく一緒にいるため、瑞樹より字が綺麗な千景と比べられる。

そのため、あまり気づかれないが、瑞樹の字は一般的に見れば綺麗な方だ。


「瑞樹。」


「何だ?」


「ありがとうな。」

千景はもう一度礼を言う。


「さっきも聞いたよ。」

瑞樹はふふっと笑いながら言ってきた。


「それじゃあ、俺からも聞いていいか?」


「分かってる。少し長くなるが聞いてくれ。」

瑞樹が聞きたいことを千景は分かっている。

瑞樹になら話せる。

千景は日曜から火曜までの出来事を少し詳しく話す。

時間にして約1時間半程度話した。



「まあ、こんなとこだ。」

千景はすべてを話した。


「お前も大変だな。まあ、これからが一番大変だと思うけど。」


「ああ。」

実際、その通りだ。

これからの方が大変だ。

如月のことをどう扱うかも問題になる。

夏歩も隆吉も最大限のサポートはしてくれるとは思う。

だが、周りに頼ってばかりでは駄目だ。


「まあ、今日は良かったよ。お前の休んだ理由を知れたし。」


「瑞樹、ありがとな。俺の話を聞いてくれて。」


「いいや、話してくれてありがとな。あと、これは俺からお前へのアドバイスだ。お前は気に入った相手への感情移入がすごい。少し抑えろよ。」


「ああ、気をつけるよ。」


「じゃあな。」

そう言って瑞樹は多目的ルームを出て行った。

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