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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・マカラ編
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美女に包囲されました。

 コンラッド視点になります。

 シーツにくるまりながら美女達の話を大人しく聞いていた。…縛るか縛らないかはもう心底どうでもいいから、せめてサイズぴったりのぱんつがほしい。今はぱんつとズボンが欲しい。美女はもうお腹一杯だから、サイズぴったりのぱんつを持った男性が来てくれないだろうか………。


「なあ、縛るとかってそんなに重要か?コン…なんとかさんに話があるんじゃなかったのか?」


 見た目は妖精とみまごう程に儚げな美少女だが、まさかの男口調!そこはどうでもいいか。あの美少女は…確かマカラちゃんの友達でファンデ様だったかな?彼女が話を戻したようだ。


「そうでしたわね。マカラの奇行に気をとられて、本題を忘れるところでしたわ!」


 ルージュ様がマカラちゃんを見た。マカラちゃんは頷くと、しゃがんで僕に視線を合わせた。ち、近くて落ち着かない……。


「…リヒャルト…私のお願いを聞いて欲しいの」


「うん」


「聞いてくれなかったら、今すぐ既成事じ「きゃああああああああ!?ちょ!マジで今シーツを剥がないでええええ!!」


 さっきは(多分)ギリギリ見えてなかった(はずだ)けど、見える!見えてはいけない下半身がああああ!!


「マカラ様!だから、無理矢理はダメだって言ってるでしょう!?」


「…だって、言うことを聞かせるには弱味を握るのが「弱味を握って言うことを聞かせない!!」


 レッタさん………本当にありがとうございます!でも、助けてもらってばかりじゃダメだ。僕もちゃんと頑張らなきゃ。


「マカラちゃん、話してくれる?マカラちゃんのお願いなら、僕…できる限りのことはするよ」


「リヒャルト…」


 あ、可愛い。マカラちゃんってたまにこういう無邪気な笑顔をするんだよなぁ。


「私と一緒に、リヒャルトを嵌めた糞野郎を地獄に叩き落として欲しいの!」




 うん??



 僕を嵌めた糞野郎って、多分マカラちゃんのお父さん?

 それを、地獄に叩き落として欲しい??


「…………殺人はダメだと思います」


「ち、違いますわ!」


慌てて否定するルージュ様。よかった、殺せって意味ではなかったんですね。


「ルージュの言う通りよ。死なない程度になぶるのよ」


「………………………」


 それもどうなの?まあ、あの人が僕にしてきた仕打ちを考えたら、仕返しをしてもいい気はする。

 ただ、何をするかはきちんと聞いておかなきゃ。


「具体的には、何を?」


「…それを聞くのなら、貴方は荷担しなければいけなくなりますよ」


「…わかりました。ただし、計画の内容によっては修正をさせてください。皆さんが犯罪に荷担するようなことをさせるわけにはいきません」


「……ええ、もちろんよ」


 美女と言うより可愛らしい女性は嬉しそうだった。


「アイラ、愉しそうだねぇ」


「ええ。腕が鳴るわ」



 結局、ルージュ様が計画の概要を説明してくれた。思ったより血は出なさそうだが……精神的な打撃は凄まじいだろうな。


 だが、そのぐらいの報復は許されるだろう。それに、マカラちゃんの隣に僕以外の誰かが立つのは…演技であっても嫌だ。



「……計画に協力します」



 計画に修正の必要はなかった。レッタさんがいるから、当然と言えば当然かもしれない。




 それから、僕は大変だった。


「一朝一夕で身につくもんじゃねぇとはいえ、引き受けたからには全力を尽くすからな。おら、姿勢崩れてんぞ!お前基本猫背ぎみだから、なるべく背筋を伸ばすのを気をつけろ。言葉遣いは合格だ。後は自信を持て!」


「はい!!」


 ファンデ様の婚約者であるクレスト様が教育係になってくれた。


「蛋白質はちゃんと摂取してるか?」


「はい!」


 代謝を魔力でいじったおかげで、うっすらだが筋肉がついた。


「うし、素振り百回!」


「はい!!」


 やや……いや、かなり脳筋的マナー講座である。しかし脳筋にも解るように説明するからか、クレストさんのお話は、とってもためになるし解りやすい。


 服や髪型にも気を使うようになった。というか、こういうのはクレスト様が言った通り一朝一夕では身につかない。普段から実行し、馴染まなければならないのだ。


「コンラッド…急に痩せたときはビビったけど……人は恋をすると変わるんだなぁ……」


「うん…他のイケメンは正直滅べとしか思わんが、コンラッドは努力してんのが解ってるから応援したくなるな」


「だな。毎朝クレスト様にしごかれてるし、辛かったら言えよ?」


「みんな………ありがとう」


 僕は仕事仲間に恵まれた。実は彼らは、マカラちゃんの父親にされたことの話をしてある。以前酒の席で、何故爵位が欲しいのか聞かれたからだ。彼らは泣いて賛同してくれた。そして、僕はここまで来たのだ。


 僕はあくまでも、今回の作戦では添え物に過ぎない。それでかまわない。

 僕は奴が何より大切にしているものを、結果として奪うのだから。


 残念だけど、最後に笑うのは僕だったみたいだね。貴方の毒に冒されたのだろうか。こんなに自分が性格悪かったなんて、知らなかったよ。


 そうして努力すること1ヶ月。ついに仕上げの日がやってきた。

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