え?何が起きてるの??
リヒャルト=コンラッド視点になります。
マカラちゃんが気になりつつも仕事をしていた。同僚達にいつもよりぼんやりしていると心配され、苦笑した。仕事はきちんとやらなくてはならない。これが完成すれば、爵位をもらえるかもしれないぐらいの大発明になるはず。マカラちゃんも驚くんじゃないかな。
単純なもので、そう思ったらとても仕事が捗った。同僚達は仕事配分が上手いので、定時であがった。僕ももう少し…と魔具をいじる。今日はこれぐらいでいいかと思ったら、超至近距離にマカラちゃんがいた。
「きゃああああああ!?」
すごく驚いた!腰が抜けるかと思った!!
「リヒャルト、手」
「手??」
マカラちゃんは僕が叫んで後退りするのを楽しげに眺めると、両手を差し出してきた。
「そう、握手」
「………うん」
両手をきゅっと握られる。何か暖かいものがゆったりと体内を巡っていく。
「ん?」
気がついたら、痩せていた。ズボンがブッカブカのゆるゆるになっている。魔力を使いすぎた訳じゃないのに、何故!?というか、ズボンが……脱げてるううううう!!
「き、きゃああああああ!!」
慌ててしゃがみこんだが、マカラちゃんが両手をしっかり掴んでいるからズボンが上げられない!股間はシャツでギリギリ隠れてるけど、下着まで落ちているので早急になんとかしたい。幸いマカラちゃんは瞳を閉じて………開いたぁぁぁ!!
「……………あら?」
僕の下半身をじっと見たマカラちゃん。しかし、両手をがっちり握られていて隠すこともできない。
「き…きゃあああああああああああああああああああ!!」
僕はパニックを起こして泣き叫んだ。しかし、それがいけなかった。
「どうしましたの!?」
「賊か!?」
「き…き…き…きゃあああああああああああああああああああ!!」
更に美女が増えたあああああ!?誰か、誰か僕に服をくれえええええ!!
気が利くレッタさんが、とりあえずとシーツを持ってきてくれたので、それにくるまりミノムシになる僕。あまりの醜態に、死にたい。
「………マカラ、コンラッド氏に何をしましたの?」
確か、ルージュ様…だったよな。ちらりとシーツから覗いてみる。なんというか、絶世の美女ってああいうのを言うんだろうな。
僕はやっぱりマカラちゃんが……いやいや、なに考えてんだバカ!
「……何もしてないわ……今回は」
『…………………』
しん、と静まり返ってしまった。いや、なんかはしたでしょうが。だから僕は急激に痩せたわけで……んん?違和感があるなぁ。魔力がざわついている?
「マカラ様、何をしでかしました!今回はってことは、前回とんでもなくやらかしましたね!?」
「…ちょっとこう…ディープキスしたら気絶したから、その隙に全裸にして縛り「本っっ当に何をしてるんですかああああああああああ!!」
レッタさん、よく叱ってください。貴女が頼りです。以前にも『上手く付き合うには、明確な線引きが必須ですよ』と教えてくださりありがとうございます。いつか、必ずや恩返しいたします。
「…だって…逃がしたくなかったから……」
「せめて縛るだけにしなさい!全裸にして辱しめる必要はないでしょう!!」
レッタさん、そこずれてる。そもそも話し合おうよ。縛らないでよ。
「いいえ。流石に全裸にしておけば、逃げるものはそうそういないわ。特に男性は変質者扱いされるから、露出が快感な性癖がない限りは逃げられなくなるのよ!これまでの調教経験から、間違いないわ!!」
「くっ………」
いやいや、マカラちゃんや……何故ドヤる。レッタさんも悔しがらないで。先ずは話し合おうよ。お願いだから調教しないでよ。
「……この茶番はいつまで続くわけ?とりあえず、アンタこのコンラッドさん?が好きなんでしょ?全裸にして縛るとか、最悪嫌われるわよ。いきなり物理で拘束せずに、先ず対話しなさいよ」
「お姉様、正論!」
美女二人がそんな会話をしている。どこのどちら様だろうか。ソルレイクの貴族だと思うが、名前は知らない。
「いいえ、合理的だわ。そんな生温いやり方で獲物を逃したらどうするのよ!」
そもそも僕は獲物じゃありません。というか、この状況は本当に何なのだろうか。
タイプの違う美しい女性達に完全に包囲され、だらだらと汗を流すのだった。とりあえず、サイズが合うぱんつが欲しいです。シーツでは色々不安です。




