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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・ファンデ編
80/131

お気遣い従者はため息をつく

クレスト視点になります。

 可愛い婚約者ができました。最難関だった姉問題も片付き、家同士も問題なく交流してまさに順風満帆!幸せの絶頂!の、はずが…………


「はあああああああああ」


「…ええい、重苦しい!」


「先程からずっとため息をついておいでですが、お疲れでしたら私がバングナルト様についておりますので、休まれたらいかがですか?」


 流石はファンデの筋肉お義兄さん達から『天使』と呼ばれるルージュ様。優しい。

 そしてバングナルト様がひでえ。


「いや、俺が退席したらバングナルト様のセクハラで、仕事どころじゃなくなりますよね?」


「そそそそそんにゃことはありましぇんわ!」


 噛んだ。ルージュ様が真っ赤になって盛大に噛んだ。否定しつつバングナルト様をチラ見するルージュ様、可愛い。


「そうだ。それに嫌がらせじゃなく愛撫「真っ昼間からは禁止ですわ!え、えっちなことはダメなんです!!」


「夜ならいいんだな?昼のぶんまでたっっぷり可愛がってやろう」


「みゅうううう………も、もう!クレスト様もいるのになんてことを言いますの!!」


 ルージュ様、途中俺の存在を忘れて思い出したな。照れかくしなのかバングナルト様をポカポカ叩くルージュ様は可愛い。


「はあああああああああ」


 ダメだ。思い出してしまった。俺だって、俺だってせっかく超絶可愛い婚約者ゲットしたんだから、それはもう愛でたい。可愛がりまくりたい。それなのに、それなのにうちの可愛い婚約者は………………


「ルージュ、この書類………!!ハンコをよろしく!じゃあ、またな!!」


 タイミングよくファンデがルージュ様に書類を届けに来たようだが、俺に気づくと即逃亡した。俺は最近ずっとこうなのだ。最愛の婚約者から避けられている。


「はあああああああああ」


 重たいため息も出ようというものだ。心当たりは特に………兄か?ぐらいだ。しかし、締めたが兄も心当たりがないらしい。他に思いつくものもない。


「はあああああああああ」


 ため息をつくしかないのだ。


「…ファンデと何かありまして?」


「…心当たりは無いんですが、避けられてます……」


「本当に心当たりはないのか?」


「ない、はずです。最後に会ったときは普通だったと思います」


「そうか。もう面倒だから直接本人に聞いてこい」


 バングナルト様、対応が雑すぎる!!他人ごとだと思ってひでぇ!ルージュ様から睨まれて、バングナルト様は言葉を続けた。


「こういうのは下手に人を介すると余計こじれる。本人に聞くのが一番早い」


 正論なんだが、それができれば苦労はない。


「…それとなく私からも聞いておきますわ」


「天使……」


 ルージュ様、マジ優しい!しかし、本人は微妙そうな表情だ。


「いえ、人間ですわ。そういえば、何故かファンデのお兄様達も私をそう呼ぶのですよね」


「大概の人間はマカラちゃんから被害を受けた後にルージュ様に会うとそう思うんじゃないっすか?」


「………あ………」


「まあ……確かに」


 バングナルト様が納得した。ルージュ様も否定しないから納得したっぽい。





 いまいち仕事に集中しきれずため息を連発するのでついにバングナルト様の執務室を追い出された。

 とりあえず、仕事はキチンとすべきだ。深呼吸して切り換えよう。身体を伸ばし、バングナルト様の執務室に戻ろうとした。


 物影からファンデがチラチラこっちを見ていたのだが、俺と目が合うと逃げた。なんなんだろうか。しかし後ろ姿も可愛いとか思うあたり、俺色々終わってる。


「はあああああああああ」


 最後にもう一回だけため息をついて、バングナルト様の執務室に戻った。頭を下げてひたっすら仕事に集中し、遅れを取り戻すどころかやることがなくなってしまった。

 そうすると、ついファンデの事を考えてしまうわけで…


「はあああああああああ」


 俺にやることがなくてもバングナルト様は仕事がある。

 つまり、辛気臭いとバングナルト様にキレられ、また追い出される俺なのであった。

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